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銘柄/投資戦略 2026/07/07 11:09 一覧へ

藤商事 Research Memo(9):2027年3月期の1株当たり配当金は記念配当5.0円を付加し55.0円を予定

*11:09JST 藤商事 Research Memo(9):2027年3月期の1株当たり配当金は記念配当5.0円を付加し55.0円を予定 ■株主還元策

藤商事<6257>は2024年3月期より配当方針を1株当たり50.0円の安定配当から、50.0円を下限に業績連動部分として連結配当性向30%以上を目標とする方針に変更した。2026年3月期の1株当たり配当金は収益悪化により、前期比5.0円減配となる50.0円とした。2027年3月期は創立60周年の記念配当5.0円を実施し、合計55.0円(配当性向54.8%)とする予定だ。

また、株価対策としては配当の充実だけでなく、株主優待制度を導入することも有効な手段だと弊社では考えている。同業のSANKYO<6417>や平和<6412>は優待制度を導入しているが、同社は導入していない。例えば、「アニメ」ジャンルの版権を利用して、人気キャラクターのオリジナルQUOカードの贈呈があれば、固定ファン層を中心に個人株主が増え株価に一定のインパクトをもたらすものと弊社では考えており、今後の検討課題となろう。なお、6月12日終値(990円)で換算した年配当利回りは5.6%となっている。



■その他の取り組みについて

リユース品の積極活用により廃棄物の削減に取り組む

1. CSRへの取り組み
同社はエンターテインメントを通じて、持続可能な社会の実現に向けて主体的に取り組むとともに、ステークホルダーの期待を超える企業を目指すことをCSRの方針として掲げている。また、具体的には、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)の観点から以下の施策を推進している。

(1) 環境
循環型社会の実現に向けた取り組みとしては、製品の開発段階から部材のリユースを見据えた製品づくりを進めている。ホールから回収した使用済み部品の一部を新機種にリユースすることで、廃棄物の削減を実現している。また、パチンコ遊技機では「パネル販売」「エコ割」、パチスロ遊技機では「回胴部販売」を採用し、ホールでの機種入れ替えの際に本体枠や筐体をそのまま残し、必要な部分のみを交換することで資源の有効利用と廃棄物削減に貢献している。

省エネルギー化への取り組みとしては、遊技機に節電モード※搭載に加え、全事業所でエコカー、LED照明、省エネ性能の高い空調機を導入し、電力消費量削減に取り組むことで地球温暖化対策のCO2排出量削減に貢献している。

※ 遊技されない状態が一定時間続くと節電モードに切り替わる。

また、遊技機の開発・製造拠点である名古屋事業所(愛知県一宮市)に太陽光発電設備と蓄電設備(蓄電容量49kWh)を導入し、2024年4月から稼働を開始している。CO2排出量のさらなる削減と電気料金の高騰に対応することを目的としたもので、同事業所の年間使用電力量の約32%を同設備によって賄っている。2023年6月には一宮市と災害時支援協定を締結し、災害時に地域住民が同事業所の敷地・建物等を活用できるよう、電力インフラを整備している。

(2) 社会
遊技産業の健全な発展のため、法令を遵守した高品質遊技機の開発に取り組んでいるほか、PSIO(遊技産業不正対策情報機構)やリカバリー・サポートネットワーク(パチンコ・パチスロ依存症問題の相談機関)に関するファンへの情報提供を通じて、遊技機の不正改造撲滅や依存症の抑制に取り組んでいる。また、法令遵守、共存共栄の観点のもと、サプライチェーンの取引先や新たな価値をともに創造する協力企業との連携を密にすることで、パートナーシップのさらなる強化も図っている。

従業員に対しては、一人ひとりが持てる能力を最大限に発揮できる職場環境づくりに努め、従業員の成長を通じて会社の発展を目指している。具体的には、フレックスタイム制度や時差出勤制度の導入、育児休業や有給休暇取得推奨などによるワークライフバランスの推進や、働きがいの向上と個人の成長を支援するための自己申告制度の導入、「ハラスメントに関する基本方針」の策定により、ハラスメントのない職場環境づくりなどに取り組んでいる。

地域社会への貢献については、各事業所周辺の清掃活動への参加等による地域の美化や環境保護に取り組んでいるほか、義援金の寄付やボランティア活動、災害支援活動なども行っている。

(3) ガバナンス
持続的な成長と中長期的な企業価値の創出を達成するため、コーポレート・ガバナンスの充実が最重要課題と考えており、企業を取り巻く環境の変化に迅速かつ適切に対応するための経営上の組織体制や仕組みの整備、その他必要な施策を実施している。また、コンプライアンスやリスクマネジメントに対する取り組みも強化している。

2. ファン層拡大に向けた取り組み
同社ではファンに向けた取り組みの一環として、各種イベントへの出展のほかSNSを通じたプロモーション活動などを積極的に展開している。主力タイトルの「とある科学の超電磁砲」の主人公である御坂美琴の誕生日記念イベントキャンペーン「御坂美琴生誕祭」を毎年開催しており、多くの反響を得ている。また、SNSを活用したプロモーションの場として「anime blast」を立ち上げ、アニメの世界観を声優なども交えながらトーク形式で情報発信するなどアニメそのものの魅力をYouTubeなどで配信している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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