一時初の66000円台乗せとなるも、利食い売りが増え伸び悩む【クロージング】
*16:46JST 一時初の66000円台乗せとなるも、利食い売りが増え伸び悩む【クロージング】
27日の日経平均は小反発。3.32円高の64999.41円(出来高概算24億6000万株)で取引を終えた。前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを映して、東京市場でも主力の半導体・人工知能(AI)関連株中心に買いが先行。日経平均は66428.81円まで上値を伸ばし、初めて66000円台に乗せた。ただ、急ピッチの上昇に対する警戒感から利益確定売りが出た他、このところ上昇基調が続いていたソフトバンクG<9984>が寄り付き後早い段階で下げに転じ、後場に他の主力株も弱含んだこともあって、日経平均は朝高後、急速に伸び悩み、わずかにプラス圏を維持したものの、安値引けとなった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄数が720、値下がり銘柄が790とほぼ拮抗し、変わらず銘柄は58だった。セクター別では、精密機器、水産農林、化学、その他製品など15業種が上昇。一方、非鉄金属、その他金融、情報通信、不動産など18業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、信越化<4063>が堅調だった半面、ソフトバンクG、キオクシアHD<285A>、ファナック<6954>、フジクラ<5803>が軟化した。
祝日明けの米国市場はハイテク株中心に買われ、なかでもSOX指数やナスダック総合指数がともに最高値を更新した。欧州系証券が米半導体大手マイクロン・テクノロジー株の目標株価を大幅に引き上げたことがきっかけとなった。東京市場もこの流れを受け、主力の半導体・AI関連株中心に買い戻しの動きが強まり、日経平均の上げ幅は一時1400円を超えた。一部市場関係者からは「生損保からの換金売りが出ている」との声も聞かれ、買い一巡後は利食い売りが増えた。朝高のソフトバンクGやキオクシアHDがマイナスに転じたことなども投資マインドを弱めたようだ。
日経平均は心理的な節目の65000円、66000円を次々とクリアしてきたため、高値警戒感が意識される形になったようだ。指数でみると失速した格好ではあるものの、主力銘柄以外に物色がみられているという意味では、地合い的にはそれほど悪くないだろう。加えて、6月末にかけて国内企業の計12兆円近い配当金の支払い日が到来するため、需給面での下支え要因になる可能性があり、引き続き主力株以外の資金流入先を見極める展開を念頭に置いておきたい。
<CS>