NANKAI---2026年3月期は過去最高益を更新、運輸業・不動産業が業績を牽引
*18:33JST NANKAI---2026年3月期は過去最高益を更新、運輸業・不動産業が業績を牽引
株式会社NANKAI<9044>は4月30日、2026年3月期連結決算を発表した。営業収益が前期比1.5%増の2,647億14百万円、営業利益が同15.2%増の399億45百万円、経常利益が同6.1%増の377億63百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.5%増の251億35百万円となり、営業収益および各段階の利益で過去最高を更新した。大阪・関西万博効果やインバウンド需要の拡大を確実に取り込んだほか、前年度に子会社化した明光バスおよび通天閣観光の通期寄与が利益面を押し上げた。10月公表予想に対して減収ながらも営業利益が上振れた背景には、建設業における利益率向上や、不動産業における経費削減といったコストコントロールが功を奏した格好だ。
運輸業の営業収益は前期比4.1%増の1,173億29百万円、営業利益は同12.4%増の149億8百万円となった。大阪・関西万博による旅客需要に加え、訪日外国人の渡航意欲が継続したことで、鉄道やバスの輸送人員が大きく増加した。不動産業の営業収益は同8.6%増の532億85百万円、営業利益は同16.0%増の143億47百万円となった。不動産物件への出資に伴う配当収入の増加やマンション販売の伸長等が寄与したほか、ホテル賃貸料収入の増加も収益を押し上げた。レジャー・サービス業の営業利益も同39.9%増の47億16百万円と、通天閣観光の営業時間延長施策などが実を結び大幅な成長を遂げた。建設業は前期の反動により減収となったが、追加工事の獲得等による利益率の向上により同18.0%増の29億1百万円と増益を確保した。
2027年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比8.6%増の2,875億00百万円、営業利益が同0.1%増の400億00百万円を見込んでいる。大阪・関西万博の反動減などを織り込むものの、4月から開始した特急料金の見直しや、大型物流施設「北大阪トラックターミナル7号棟」の寄与、物件売却収入の増加等により、過去最高益をさらに更新する計画だ。投資についても、1,362億円へ拡大し、収益不動産の取得や運輸業の安全対策工事を進めていく。
加えて、中期経営計画のアップデートについても公表しており、2028年3月期通期の営業利益目標を360億円から420億円へ引き上げたとともに、株主還元も前向きに強化している。2026年3月期の年間配当は50円(10円増配)とし、2027年3月期はさらに55円への増配を計画している。ROEやPBRといった市場評価も意識し、2026年3月期には120億円の自己株式取得・消却を実施した。また、株主優待の見直しも公表しており、沿線以外での個人投資家層の開拓にも注力していく構えだ。
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