米国株式市場見通し:懸案の9月相場に向けて早期利上げ観測の台頭は逆風に
*16:26JST 米国株式市場見通し:懸案の9月相場に向けて早期利上げ観測の台頭は逆風に
ジャクソンホール会議においてウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長は、「基調的なインフレ率が、十分な速度で明確に目標へ向かっているという確信を持てないなら、まだやるべき仕事がある」と発言、想定以上にタカ派的と捉えられ、早期の利上げ観測が強まっている。足下のインフレ指標の落ち着きに加えて、雇用統計や小売売上高の下振れなどから、利上げ懸念は後退していたものの、9月15-16日開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ予想は50%以上にまで高まってきているもよう。景気の先行き懸念なども台頭している中だが、今後の経済指標が大きく下振れない限りは、早期利上げや利上げペースの加速を織り込んでいく相場展開となろう。来週は雇用統計やISM製造業景気指数などの経済指標が注目されることになる。なお、雇用統計明けの米国市場はレイバーデーのため3連休、来週はポジション整理の動きも強まりやすいだろう。
米国株の月別騰落率では、9月が最もパフォーマンスの悪化しやすい月とされている。中間選挙の接近や、早期利上げ観測の台頭に加えて、9月下旬から10月初旬にかけて米アンソロピックの大型IPOを控えるなど需給懸念が残る今年は、9月相場への警戒感がより強まる可能性もあろう。エヌビディアの決算発表後の株価上昇で安心感も強まった半導体株だが、マーベル・テクノロジーは好決算発表後に株価が急落し、つれてエヌビディアなども大幅反落の格好に。依然として期待感は十分に株価に反映済みとも捉えられる状況だ。来週はブロードコムが決算発表を予定、サムスン電子との協業拡大も支援材料と考えられる中、発表後の株価動向は注視される。一方、パロアルト・ネットワークスの決算も注目されよう。今週はセールスフォースが決算発表後に大幅高、他の情報ソフト関連株にも好影響を与えており、こうした流れを強める可能性もあろう。
経済指標は、9月1日に7月JOLTS求人件数、8月ISM製造業景気指数、8月自動車販売台数、2日に7月製造業受注、8月ADP雇用統計、ベージュブック、3日に7月貿易収支、8月ISM非製造業景気指数、新規失業保険申請件数、4日に8月雇用統計などが発表される。
主な決算発表は、9月1日にメドトロニック、デル・テクノロジーズ、パロアルト・ネットワークス、2日にブロードコム、スノーフレイク、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、3日にシエナ、ドキュサイン、ルルレモンなどが予定されている。
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