小松製作所---26年3月期は過去最高の売上高を達成、一部地域の需要減を販売価格改善でカバー
*14:18JST 小松製作所---26年3月期は過去最高の売上高を達成、一部地域の需要減を販売価格改善でカバー
小松製作所<6301>は4月28日、2026年3月期(2025年4月1日~2026年3月31日)の連結決算(米国基準)を発表した。売上高は前期比0.7%増の4兆1,328億円、営業利益は同13.7%減の5,673億円、税引前当期純利益は同11.2%減の5,373億円、当社株主に帰属する当期純利益は同14.4%減の3,764億円となった。当期は新中期経営計画の初年度として成長戦略を実行した。売上高は一部地域での物量減を継続的な販売価格改善でカバーし、過去最高を更新した。利益は米国関税の影響などが重しとなった。
建設機械・車両部門の売上高は前期比0.2%増の3兆8,060億円、セグメント利益は同18.0%減の4,911億円となった。地域別では北米や中南米、欧州が伸長した。インドネシアをはじめとするアジアや国内では需要の低迷が見られるが、販売価格改善が売上を支えている。今後も定期的な値上げに加え、先進国を中心に付加価値の高い製品を導入することで、製品単価上昇を目指していく。また、同部門のコト価値ビジネスも進化している。マイニングビジネスにおいては、無人ダンプトラック運行システム(AHS)が大型案件獲得に不可欠な要件として圧倒的なプレゼンスを維持し、累計導入台数は1,016台に達した。今後は米スタートアップ企業との協業により高度な顧客価値を提供する次世代鉱山機械の開発を推進する。当該期間中のSRC社およびMalwa Forest社の買収はビジネスのミッシングピースを埋める戦略的施策であり、収益性の高いアフターマーケットビジネスの基盤をより強固なものへ引き上げている。
リテールファイナンス部門の売上高は前期比2.4%増の1,261億円、セグメント利益は同24.4%増の366億円となった。北米や欧州でのファイナンス利用増加に加え、調達コストの低下などにより増益となった。高い格付けによる低コストの調達に加え、厳格な与信管理による貸倒リスクの抑制が同部門の強みとなっている。産業機械他部門の売上高は前期比6.8%増の2,388億円、セグメント利益は同38.5%増の379億円と全体を牽引した。自動車向けの大型プレスにおいて期末にかけて大口の納入が完了したほか、ギガフォトンにおける半導体メンテナンス需要が高水準で推移し、サービス売上が大きく増加した。
(改行)2027年3月期通期の業績予想は中東情勢のリスクや米国関税の影響を織り込み、売上高が前期比0.4%減の4兆1,180億円、営業利益が同10.5%減の5,080億円を見込んでいる。
株主還元については、当期の年間配当金を前期と同額の1株当たり190円とする予定で、次期も190円を維持する方針である。中計の「連結配当性向40%以上」をクリアし安定的な還元を継続する。また、決算と同日に上限1,000億円の大規模な自己株式取得および全数消却を発表した。強固な財務健全性を背景に、企業価値と株主利益の最大化を目指す同社のコミットメントを明確に示すものである。
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