株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(3)
*09:33JST 株式会社地域新聞社:個人投資家向けIR説明会文字起こし(3)
地域新聞社<2164>
まずお伝えしたいのは、ウルフパックとアクティビストはまったく異なるものであるという点です。アクティビストは「もの言う株主」とも呼ばれますが、株主が意見を述べること自体には何ら問題はありません。一般的にアクティビストは、会社の戦略とは別の事業戦略を提案し、それが事前にすべての株主へ伝えられ、どちらの提案が望ましいかを判断する機会と時間が確保されたうえで、会社提案と株主提案のいずれかが選ばれます。これはまったく合法的なものであり、当社としてもこれを排除する考えはございません。
一方で、ウルフパックには多くの問題点があると考えております。
最も大きな問題は、法令・ルール違反です。大量保有報告のルールを守らず、また会社が定めた手続きに従わずに株式を買い集め、不意打ち的に経営権を奪取します。経営権を握った後には、本業と異なる金地金取引や暗号資産などの事業へ転換し、新株の大量発行による大規模な増資を行う事例もあります。一例として、時価総額40億円規模の会社が40億円規模の増資を行うといったケースも見られます。さらに、そうして集めた資金を関係者へ還流させる事件も起きております。ウルフパックは、一般株主の利益や企業価値の毀損、そこで働く従業員やそのご家族の軽視につながるものであり、当社としてはウルフパックそのものをなくしていかなければならないと考えております。
このウルフパックは近年急増しているものの、なかなかニュースになりにくいという特徴があります。対象企業は秘密裏に株式を買い占められ、株主総会の当日に突如として経営権を奪われます。奪取後は「代表取締役が交代した」というリリースが1本出されるのみで、乗っ取った側はウルフパックの存在を表沙汰にしないため、ニュースになりにくいのです。
経営権を奪う手法としては、株主総会当日に修正動議を提案する方法が多く用いられます。本来、株主総会では、どのような議案が諮られるのかが事前に開示されます。例えば取締役の選任議案がある場合、その議案自体はそのままに、誰を選任するかを修正動議で差し替えるという、会社法の盲点をつくやり方で経営権を奪取するのが、ウルフパックの実情です。
当社への仕掛けの経緯についてです。昨年8月末、当社は事業年度末を迎え株主名簿を確認したところ、複数の新規大株主が確認されました。急ぎ調査を進めた結果、一部の株主が連携して当社株式を買い集めているのではないかという疑義が浮上いたしました。そこで、11月に監査役を中心とした独立委員会を設立し、ウルフパック戦術の認定に向けた手続きを開始いたしました。認定した株主とのやり取りは、すべてIRで公開しております。
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