7月のくりっく365、ドル・円は上げ渋る展開、ポンド・円は強含みか
*15:03JST 7月のくりっく365、ドル・円は上げ渋る展開、ポンド・円は強含みか
東京金融取引所(TFX)が手掛ける取引所為替証拠金取引「くりっく365」は、6月の取引数量が前月比7.8%増の184万908枚、1日の平均取引数量は8万3679枚と前月比で増加した。6月末時点の証拠金預託額は5748.53億円と前月比で7.50億円増加した。取引通貨量では、トルコリラ、米ドル、南アフリカランド、メキシコペソ、ハンガリーフォリントの順となった。一方、取引所株価指数証拠金取引「くりっく株365」は、6月の取引数量が前月比40.8%増の533万4696枚、1日の平均取引数量は24万2484枚と前月比で増加した。月末時点の証拠金預託額は999.68億円となり、前月比で34.15億円の増加となった。
取引数量トップはトルコリラ・円で70万1623枚(前月比40.6%増)であった。月初から中東情勢を巡る不透明感が意識されたものの、トルコへの直接的な影響は限られ、リラ・円は狭いレンジで推移した。一方、原油高によるインフレ圧力や貿易収支悪化への懸念がリラの上値を抑えた。こうしたなか、トルコ中央銀行は6月の金融政策決定会合で政策金利を据え置き、インフレ動向を警戒する姿勢を維持。高金利がリラ相場を下支えする一方、根強いインフレ懸念が重しとなり、月を通じて方向感に乏しい展開となった。ハンガリーフォリント・円は14万2770枚(前月比38.2%増)であった。月前半はEUによる対ハンガリー凍結資金の解除に向けた進展や円安を背景に底堅く推移し、中旬にかけて上昇した。その後はハンガリー中央銀行による6月会合での利下げが織り込まれるなか、先行きの追加利下げ観測も意識され、フォリント・円は下落。23日の金融政策決定会合では政策金利が6.00%へ引き下げられたものの、利下げは事前に織り込みが進んでいたことから、その後は下げ渋り、月末にかけて持ち直した。
7月のドル・円は上げ渋る展開か。日米の金融政策の違いなどを背景に円安圧力は根強いものの、160円台では日本政府・日銀による為替介入への警戒感が強く、ドル買い・円売りを積極的に進めにくい状況が続きそうだ。また、各国の外貨準備や投資資金を巡ってドルへの依存度を見直す動きもみられており、中長期的なドル離れへの思惑もドルの上値を抑える要因となろう。円安基調が続く一方、上値を試す場面では利益確定売りも出やすく、上値追いには慎重な展開となりそうだ。7月のポンド・円は強含みか。スターマー英首相の辞任表明を受けて一時的に政治的不透明感が高まったものの、円滑な政権移行への期待から警戒感は後退しつつある。後任の有力候補とされるバーナム氏の政策運営や財務相人事を見極める必要はあるものの、政治リスクの後退はポンドを支える材料となりそうだ。また、英国ではインフレ圧力が根強く、英中央銀行による利上げ観測もポンド買いを後押しするとみる。円安基調も続くなか、ポンド・円は高値圏で底堅く推移しそうだ。
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