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銘柄/投資戦略 2026/04/15 13:41 一覧へ

はせがわ---26年3月期第3四半期は微増収、高単価商品の好調と新規事業の多角化で利益体質への転換を図る

*13:41JST はせがわ---26年3月期第3四半期は微増収、高単価商品の好調と新規事業の多角化で利益体質への転換を図る はせがわ<8230>は2月10日、2026年3月期第3四半期連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.4%増の158.79億円、営業利益が同66.0%減の1.92億円、経常利益が同72.1%減の1.79億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同91.8%減の0.39億円となった。前年同期は子会社の現代仏壇が第3四半期(10月)からの連結対象であったのに対し、当期は通期で寄与していることが増収の主な要因となっている。足元では市場縮小に伴う来店客数の減少という課題があるものの、地域特性に応じた店舗展開を進めるなど、既存事業の立て直しに向けた営業努力が継続されている。

主力の仏壇仏具事業においては、専門店としての付加価値訴求を徹底し、客単価の向上に成功している。特に国内有数の家具メーカーと共同開発した「LIVE-ingコレクション」を重点商品と位置づけ、お仏壇の単価は約33万円前後と近年でも高い水準を維持した。また、洗練されたモダンなデザインを持つ現代仏壇の商品を「はせがわ」店舗で展開し、逆にはせがわのオリジナル商品を現代仏壇の拠点へ卸すといった、親子会社間での相互供給も進んでいる。墓石事業では、一般墓から樹木葬へのニーズの変化に柔軟に対応し、当期間中に11施設の自社企画樹木葬を計画通り開園した 。墓石と樹木葬を併売できる物件の提案に加え、「墓石を建てない選択肢」としての供養形態を提案することで、多様化する消費者ニーズの取り込みを図っている。

成長分野であるピースフルライフサポート事業(PLS)は、売上高が前年同期比145.8%増の2.13億円と驚異的な伸びを記録している。テレビCMや専用ランディングページなどのプロモーション施策が功を奏し、顧客の認知度が飛躍的に向上した。サービス内容も、従来の相続や遺品整理の紹介に加え、介護施設紹介サービスの拡充や不動産事業内製化に向けた準備を行うなど、終活周辺領域を総合的にサポートする体制が実店舗でも浸透している。一度相続で接点を持った顧客が不動産売却や介護相談へ至るなど、リピーターによるクロスセルが実現しており、顧客生涯価値(LTV)の最大化に向けた手応えを得ている。現在、これら異なる接点を一元管理するための顧客ID統合について業者選定を進めており、今期中の実現を目指してカスタマーサポートセンター基盤の強化も加速させている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.4%増の228.00億円、営業利益が同41.9%減の7.00億円とする期初計画を据え置いている。第4四半期は例年売上が高まる時期ではあるものの、市況を鑑みて慎重かつ着実な目標達成を目指す方針である。株主還元においては、年間15円の累進配当を導入しており、第3四半期末時点の利益水準に関わらず、株主への安定的な利益還元を重視する姿勢を鮮明にしている。PBR1.0倍超に向けた市場評価の向上を経営課題とし、供養や終活という社会に必須の文化を支える企業としての魅力を伝えるべく、個人投資家向け説明会の開催や広報活動の強化に注力している。


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