2024年3月期連結本決算経常見通し上方修正、赤字幅縮小。
【業績予想/決算速報】FRONTEO<2158>が5月2日に発表した業績予想によると、2024年3月期本決算の経常損益は前回予想(-220百万円)より赤字幅が減少し、160百万円の赤字になる見通し。因みに直前のIFISコンセンサスでは-300百万円を予想している。
決算期 |
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202303 本
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202403 本
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202403 本
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202403 本
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月数
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区分
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発表日
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売上高
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営業利益
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経常利益
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当期利益
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12
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会社実績
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2023/05/15
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7,215
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-1,361
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-1,292
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-1,701
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12
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会社予想
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2024/05/02
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7,400
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-180
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-160
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-2,900
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12
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従来予想
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2024/03/25
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7,400
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-280
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-220
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-410
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12
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コンセンサス
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2024/05/01
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7,100
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-400
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-300
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-330
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※単位は百万円:今回会社から発表された内容
業績予想修正の理由:(適時開示より抜粋)
1. 特別損失(連結・個別)の計上について(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上リーガルテックAI事業を展開する当社連結子会社であるFRONTEO USA, Inc.(以下、FUSA)は、米国における企業や法律事務所の顧客基盤の強化を通じて、当該事業の拡大展開することを目的として買収したTechLaw Solutions, Inc.(2014年8月)(以下、TLS)、EvD, Inc.(2015年7月)(以下、EvD)、Essential Discovery, Inc.(2016年11月)(以下、EDI)の3社を統合して設立され、当社グループの事業ポートフォリオにおいて中心的な事業として展開してまいりました。 この度、FUSA主要顧客の案件終了に伴い、FUSAの事業計画を見直した結果、株式取得時に見込んでいた将来の成長及び事業計画の実現が困難であると判断いたしました。この結果、それらを前提としたキャッシュフロー見込みにも変更が生じるため、 FUSA(TLS、EvD、EDIの3社)の株式取得時に発生した、顧客関連資産とのれんの減損を行い、これらの減損損失を特別損失として計上することといたしました。なお、減損損失の内訳は下記となります。顧客関連資産の減損損失 : 1,130百万円のれんの減損損失 : 1,260百万円その他固定資産の減損損失: 90百万円 合計 : 2,480百万円 (2)子会社株式評価損(個別)の計上FUSAにおける減損損失計上に伴い、当社が保有するFUSA株式の実質価値が著しく低下するため、当社が保有するFUSAの子会社株式評価損約7,130百万円を 2024年3月期第4四半期会計期間に計上する見込みとなりました。なお、当該子会社株式評価損は個別財務諸表のみに計上されるものであり、連結業績に与える影響はありません。2. 2024年3月期通期連結業績予想数値の修正(2023年4月1日~2024年3月31日)(修正の理由)売上高予想については、前回発表数値を維持し、営業利益並びに経常利益については売上原価及び販売管理費の最適化を行ったこと等による費用削減効果が前回予想を上回り、営業損失180百万円、経常損失160百万円となる見込みです。また、「1.(1)顧客関連資産及びのれんにかかる減損損失(連結)の計上」に記載の通り、当第4四半期において顧客関連資産及びのれんの減損による特別損失を計上する見込みであることから、これに伴い、親会社株主に帰属する当期純損失は、前回発表の410百万円から2,900百万円に修正いたします。3. 財務制限条項に関する対応状況について2024年3月期は2期連続の経常損失が見込まれ、またこの度の業績予想の修正に伴い、当社が複数の金融機関と締結しているシンジケートローン契約等に規定する財務制限条項に抵触する見込みとなりましたが、関係する金融機関に説明し、継続支援に向けて検討いただいております。