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NY株式:NYダウは35ドル高、中東情勢悪化の脅威は緩和

2025年06月21日 05:37 市況・概要

*05:37JST NY株式:NYダウは35ドル高、中東情勢悪化の脅威は緩和 米国株式市場はまちまち。ダウ平均は35.16ドル高の42206.82ドル、ナスダックは98.86ポイント安の19447.41で取引を終了した。

イランと欧州の会合に加え、トランプ大統領がイスラエル・イラン対立への軍事介入を留まり外交的解決の余地を与えたため安心感から、寄り付き後、上昇。さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が早くて7月の利下げの可能性に言及すると早期利下げ期待を受けた買いも手伝い一段高となった。その後、ウォ―ルストリートジャーナル紙がトランプ政権が半導体を巡る対中規制を一段と強化することを検討していると報じるとナスダックの重しとなり、相場を押し下げ。リッチモンド連銀のバーキン総裁の「利下げを急がず」との発言も上値抑制につながった。さらに、本日はオプション満期日で、テクニカルな取引も見られ、終日調整色が強くまちまちで終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、半導体・同製造装置、メディア・娯楽が下落した。

中古車販売会社のカーマックス(KMX)は第1四半期決算で1株当たり利益が予想を上回り、上昇。レストラン運営会社のダ―デン・レストランツ(DRI)は第4四半期の既存店売上が予想を上回ったほか、あらたに最大10億ドルの自社株買い計画を発表し、上昇した。ホームセンタ―運営会社のホーム・デポ(HD)は建設材料販売会社のGMS(GMS)に対し買収提案をしたとの報道で、上昇。GMS(GMS)も同社争奪戦の可能性に買われた。スーパーマーケットチェーンのクローガー(KR)は第1四半期の調整後一株当たり利益や売り上げの伸びが予想を上回ったほか、通期見通し引き上げが好感され、上昇。

半導体のエヌビディア(NVDA)などは、中国で米国製の半導体製造装置にアクセスするためにメーカーが利用してきた特例措置を当局が撤廃する可能性が報じられ、警戒感に下落した。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁はインタビューで、利下げは7月よりも秋にかけて実施するのが適切との考えを示した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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