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前場に注目すべき3つのポイント~当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に~

2025年01月23日 08:44 市況・概要

*08:44JST 前場に注目すべき3つのポイント~当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に~ 23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に
■インフォマート、24/12上方修正 営業利益 11.97億円←10.00億円
■前場の注目材料:いすゞ、英に「ピックアップEV」来年投入、欧の環境規制対応


■当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に

23日の日本株市場は、買い優勢の相場展開になりそうだ。22日の米国市場は、NYダウが130ドル高、ナスダックは252ポイント高だった。トランプ米大統領がソフトバンクG<9984>など民間企業3社による大規模な人工知能(AI)インフラ投資の発表受けて、ハイテク株主導で買われた。また、ネットフリックスやプロクター・アンド・ギャンブル、トラベラーズなど、好決算を評価した買いも目立った。シカゴ日経225先物は大阪比225円高の39805円。円相場は1ドル156円40銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで強い相場展開が継続し、一時39940円まで買われる場面もみられた。終盤にかけて上げ幅を縮めたものの、ボリンジャーバンドの+1σ(39770円)を上回って終えている。昨日の日経平均株価は25日線を突破して始まり、その後上げ幅を広げる形で+1σ(39776円)に迫っていた。本日は+1σを上回ってくると見込まれるなか、4万円の大台を意識したトレンドが強まりそうである。

また、日銀の金融政策決定会合を控え、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まる可能性はある。ただし、追加利上げがコンセンサスになっているなか、市場はこれを織り込んでいると考えられる。波乱の展開は考えづらく、当面はトランプ政権の政策を材料視した物色に向かわせるだろう。AIインフラ投資発表によって半導体株への物色が強まっており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均株価をけん引することが期待される。

ソフトバンクGは前日に10%を超える上昇をみせたこともあり、利食いの動きは入りやすいだろう。ただし、同社は上向きで推移する52週線を支持線としたリバウンドをみせてきたところであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、英アームホールディングスは15%を超える上昇をみせており、半導体株への物色に広がりがみられるだろう。そのほか、日銀の追加利上げを想定した金融株への物色も意識されそうだ。


■インフォマート、24/12上方修正 営業利益 11.97億円←10.00億円

インフォマート<2492>は2024年12月期業績予想の修正を発表。営業利益を10.00億円から11.97億円に上方修正した。売上高は外食チェーン及びホテル旅館業態等の新規利用の増加や価格改定により計画を上回るが、インボイス制度特需が予想以上に落ち着き、全体としては計画を下回る見込み。利益面では売上原価の一部未発生により、前回予想を上回る。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(44156.73、+130.92)
・ナスダック総合指数は上昇(20009.34、+252.56)
・日経平均は上昇(39646.25、+618.27)
・シカゴ日経225先物は上昇(39805、+225)
・1ドル=156.40-50
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請


・いすゞ<7202>英に「ピックアップEV」来年投入、欧の環境規制対応
・日産自<7201>北九州にEV蓄電池の新工場建設、他社への供給見据え
・ニデック<6594>米で競争法許認可手続き完了、日中欧は4月までに
・日立<6501>日立・塩野義が業務提携、医薬品業界のDX後押し
・住友商事<8053>廃プラ・グラスファイバーを原料、合成枕木を北米で拡販
・エンシュウ<6218>新市場開拓、顧客多様化で収益性向上
・IHI<7013>SAF合成、シンガポールに試験装置
・三井E&S<7003>コンテナ用ヤードクレーン生産能力4割増、大分工場で再整備
・パナHD<6752>ベトナムからカンボジア・ラオスに住宅用ブレーカー輸出
・三菱電機<6503>翻訳アプリ投入、生産現場の意思疎通円滑化
・東鉄工業<1835>ホームドア拡大、バリアフリー化需要増


☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 12月貿易収支(予想:-685億円、11月:-1103億円)

<海外>
・特になし <ST>

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