日経平均は263円高でスタート、JALや住友不などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;43907.55;+263.74TOPIX;3150.08;+11.88
[寄り付き概況]
9日の日経平均は263.74円高の43907.55円と4日続伸して取引を開始した。前日8日の米国株式市場は反発。ダウ平均は114.09ドル高の45514.95ドル、ナスダックは98.31ポイント高の21798.70で取引を終了した。金利の低下を好感し、寄り付き後、上昇。ただ、今週発表が予定されている消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)待ちで様子見気配も強く、終日売り買いが交錯した。同時に、労働市場の減速で9月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ期待も高まり特にハイテクを支え、相場は底堅く推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大。ナスダックは過去最高値を更新した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、海外市場で米長期金利が低下したことも安心感となった。さらに、石破首相の辞任表明を受け、引き続き新政権の経済政策などに期待する向きもあった。一方、外為市場で1ドル=147円30銭台と、昨日15時30分頃と比べ70銭ほど円高・ドル安水準となっていることが東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。また、日経平均は昨日までの3日続伸で1700円あまり上昇したことから、目先的な利益確定売りも出やすかった。さらに、自民党が総裁選を「フルスペック方式」で実施する方向だと報じられていることから、政治空白の長期化を懸念する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、空運業、電気機器、その他製品、サービス業、保険業などが値上がり率上位、石油石炭製品、鉄鋼、鉱業、水産・農林業、ゴム製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、三井E&S<7003>、住友不<8830>、キオクシアHD<285A>、JAL<9201>、東エレク<8035>、川崎重<7012>、中外薬<4519>、IHI<7013>、フジクラ<5803>、アシックス<7936>、三菱電<6503>、リクルートHD<6098>などが上昇。他方、武田薬<4502>、パンパシHD<7532>、日本製鉄<5401>、ソフトバンクG<9984>、三井物<8031>、三菱商<8058>、マツダ<7261>などが下落している。
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