日経平均は大幅反発、買い一巡後は上値の重い展開
*15:52JST 日経平均は大幅反発、買い一巡後は上値の重い展開
前日26日の米国株式市場のダウ平均は251.63ドル安(-0.76%)と続落、ナスダック総合指数は225.62ポイント安(-1.76%)、S&P500は49.54ポイント安(-1.18%)とそれぞれ大幅に下落した。7-9月期国内総生産(GDP)の予想以上の成長を受けリセッション懸念が後退した。ただ、一部主要ハイテク企業の冴えない決算に失望した売りが重しとなった。主要株価指数がそろって下落した米株市場を横目に、日経平均は112.01円高の30713.79円と反発して取引を開始した。前場は、昨日の日経平均が600円を超す大幅安となったことから自律反発狙いの買いが入り、一時節目の31000円を上回った。また、アジア市況で香港ハンセン指数や上海総合指数が上昇したことも追い風となった。ただ、米国および国内企業の決算を控える中、週末要因や中東情勢など外部環境の不透明感が依然としてくすぶっており、後場は31000円付近でもみ合う展開で上値は重かった。
大引けの日経平均は前日比389.91円高の30991.69円となった。東証プライム市場の売買高は13億8026万株、売買代金は3兆5383億円だった。セクターでは、海運業、鉱業、非鉄金属が上昇率上位に並び大半の業種が上昇した。医薬品、電気・ガス業が下落となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は94%、対して値下がり銘柄は6%となっている。
個別では、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連株、三菱UFJ
<8306>や三井住友FG<8316>などの金融株が堅調に推移。また、三菱商事<8058>や三井物産<8031>などの商社株、川崎船<9107>や郵船<9101>などの海運株が上昇。ほか、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>、ソフトバンクG<9984>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>なども上昇した。前日に第2四半期決算を発表した富士通<6702>が急騰、東邦チタニウム<5727>、MARUWA<5344>が値上り率上位となった。
一方、武田薬品<4502>や第一三共<4568>などの医薬品関連株、ルネサスエレクトロニクス<6723>、イビデン<4062>、キヤノン<7751>、ニデック<6594>、ソニーG<6758>などが軟調に推移した。また、業績・配当予想の大幅下方修正を嫌気されたPEGASUS<6262>や7-9月期業績はコンセンサスを大きく下振れることとなったカプコン<9697>が急落。そのほか、ネットワンシステムズ<7518>、ペプチドリーム<4587>、未来工業<7931>、大末建設<1814>、などが値下がり率上位となった。
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