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米国株式市場見通し:FOMCと米中首脳会談が焦点だが、AI投資の動向にも注目

2025年10月25日 14:18 市況・概要

*14:18JST 米国株式市場見通し:FOMCと米中首脳会談が焦点だが、AI投資の動向にも注目 28日から29日にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。今週末発表の9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで、0.25%の追加利下げが決定されることはほぼ確実視されている。一方、12月FOMCでの利下げ継続期待も高まりつつあるが、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見では、その方向性が強く示唆される可能性は低いとみられる。マーケットへの新たなインパクトは限られそうで、目先の出尽くし感を促すイベントになると考える。

ただし、30日に予定されている米中首脳会談の実施は株価の支援材料となりそうだ。会談が実現すれば何らかの成果が上がる可能性が高く、当面の株式市場にとって明るい材料となってこよう。むろん、会談が中止となれば、ネガティブサプライズが強まることにはなる。

本格化する決算発表も注目材料となり、ボーイング、アルファベット、マイクロソフト、アップル、アマゾンなど指数インパクトの強い銘柄も多く予定されている。各社の設備投資動向などがAI関連銘柄の一段の刺激材料とされる余地も。

経済指標は、27日に9月耐久財受注、28日に8月FHFA住宅価格指数、8月S&P/ケースシラー住宅価格指数、10月コンファレンスボード消費者信頼感指数、29日に9月中古住宅販売成約指数、30日に7-9月期GDP、新規失業保険申請件数、31日に9月個人所得・個人支出・デフレーター、10月シカゴ購買部協会景況指数などが発表予定。ほか、28日から29日にかけてFOMCが開催される。

主要企業の決算発表は、27日にF5ネッロワークス、ユニバーサル・ヘルス、ニューコア、28日にキャリアグローバル、DRホートン、エレクトロニック・アーツ、エンフェーズ・エナジー、コーニング、MSCI、ネクステラ・エナジー、ノバルティス、ペイパルHD、テラダイン、ロイヤル・カリビアン・クルーズ、シーゲイト・テクノロジー、ユナイテッドヘルス、UPS、ビザ、シスコ、29日にボーイング、イーベイ、アルファベット、マイクロソフト、サービスナウ、キャタピラー、ベライゾン・コミュニケーションズ、クラフト・ハインツ、コカコーラ、30日にアップル、アレグロマイクロ、バイオジェン、エスティローダー、ギリアド・サイエンシズ、イーライリリー、マスターカード、メルク、ブリストル・マイヤーズ、S&Pグローバル、アマゾン・ドット・コム、ファーストソーラー、モトローラ・ソリューションズ、31日にシェブロン、エクソンモービルなどが予定されている。


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