日経平均は265円高でスタート、郵船や東エレクなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39864.09;+265.09TOPIX;2842.24;+14.71
[寄り付き概況]
23日の日経平均は265.09円高の39864.09円と5日ぶり反発して取引を開始した。前日22日の米国株式市場は反発。ダウ平均は127.91ドル高の40415.44ドル、ナスダックは280.63ポイント高の18007.57で取引を終了した。バイデン大統領の選挙戦撤退を受け、不透明感が緩和し寄り付き後、上昇。ダウはトランプ前大統領の勝利を想定した買いが後退し、一時下落に転じたが、ハイテクが支え底堅く推移した。ナスダックは値ごろ感からの買いにハイテクが回復し、終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.58%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.00%上昇と、ダウ平均(0.32%上昇)に比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、日経平均は昨日までの4日続落で1600円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、米大統領選の動向が警戒され、また、今週から本格化する内外企業の四半期決算を見極めたいとして、積極的な買いを見送る向きがあった。
また、日経平均は昨日、40000円強に位置する25日移動平均線を約1カ月ぶりに下回って取引を終えたことから、相場は調整局面に入ったとの見方もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、フィットイージー<212A>が東証スタンダードと名証メインに上場した。
セクター別では、海運業、輸送用機器、ガラス土石製品、機械、金属製品などが値上がり率上位、水産・農林業、卸売業、石油石炭製品、食料品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、TOWA<6315>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、住友林<1911>、レーザーテック
<6920>、KOKUSAI<6525>、ニデック<6594>、スクリーンHD<7735>、三井E&S<7003>、川崎重<7012>、太陽誘電<6976>、ローツェ<6323>、アドバンテスト<6857>などが上昇。他方、アシックス<7936>、積水ハウス<1928>、キーエンス<6861>、ローム<6963>、ソフトバンクG<9984>などが下落している。
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