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フォーシーズ Research Memo(3):「美」「健康」「癒し」をテーマに事業展開。セグメント間で高いシナジー創出

2025年01月27日 12:03 銘柄/投資戦略

*12:03JST フォーシーズ Research Memo(3):「美」「健康」「癒し」をテーマに事業展開。セグメント間で高いシナジー創出 ■事業概要

フォーシーズHD<3726>は、「はずむライフスタイル」に通ずる「美」「健康」「癒し」をテーマに事業を展開している。「通販事業」「卸売事業」「リテール事業」「コンサルティング事業」の4事業を展開しており、各セグメント間で高いシナジー効果を創出している。また、既存事業にこだわらず、多角的・発展的なビジネス展開を得意とし、企業価値向上の1つとしてM&Aを積極的に活用している。取り扱いブランドとして、化粧品では「FAVORINA」「FINE VISUAL」「ANYTHING WHITE」「Cure」、ヘアケア商品では「Laret」、アロマ関連では「AROMA BLOOM」」が挙げられる。そのほか、子会社のiiyではボディケア下着ブランドとして「CHARM MAKE BODY」を取り扱っている。

1. 通販事業
社内コールセンターでの電話オペレーターによる販売とEC販売を行っている。社内コールセンターでは、「パーソナルトレーナー」と呼ばれる従業員が顧客の美と健康をサポートする専属担当として、化粧品・健康食品・アロマ関連商品を販売する。顧客一人ひとりの悩みに合わせたアイテムの提案や活用方法を直接案内する点に特長がある。電話オペレーターの強力な営業力を最大限に活用するため、2022年12月には架電代行業務を開始した。一方、EC販売では自社サイトやモールで商品を販売する。新規顧客の開拓が当面の課題であるが、2023年1月にEC販売で実績のあるiiyを完全子会社化しており、他ブランドにおいてノウハウを共有することでグループ全体でのEC販売の底上げが進んでいる。

2. 卸売事業
国内卸売事業と海外卸売事業を展開している。化粧品・健康食品・アロマ関連商品を国内外のドラッグストア・バラエティショップなどの量販店舗へ卸販売を行う。インスタグラマーやYouTuber等、SNSを積極的に活用し売上拡大につなげている。海外卸売事業に関して、「Cure」ブランドでは、新たにタイのドラッグストアでの取り扱いを開始しており、中国・香港・マカオ・ベトナム・台湾・シンガポール・マレーシア・タイの8ヶ国で展開している。また、「FAVORINA」「AROMA BLOOM」は台湾での販売を開始しており、グローバル展開が着実に進捗している。引き続き主力商品をメインに、ブランド認知度向上の活動とともに売上拡大を目指す。

3. リテール事業
「AROMA BLOOM」の店舗運営を行っている。「パーソナルアドバイザーがあなたに、癒しと安心をお届けします」をショップコンセプトに、提案型ライフスタイルショップとして、関東を中心に16店舗(2024年9月末時点)を展開している。常時55種類以上のアロマのほか、ハンドクリームやハーブティーなど、暮らしに気軽に取り入れられる商品を取り揃えており、顧客の悩み別、シーン別に合わせた商品提案を行っている。

4. コンサルティング事業
主に環境及び衛生に関する分野で事業を展開している。環境分野では、再生可能エネルギー事業として太陽光発電所の設備に関するコンサルティングを提供している。DC2MW程度の太陽光発電所を基準として、年間DC24MW程度を継続的に購入取得し、販売することを基本方針としており、2026年5月末までの2年間において合計48MWの契約達成を目標としている。衛生分野では、子会社のHACCPジャパンを通じて、食品業界におけるHACCP管理の指導やセミナーの実施、衛生関連商品の販売を行っている。これにより、食品衛生法に基づく衛生管理手法の普及と実践を支援している。2024年9月期より新たに太陽光発電に関するコンサルティング業務を開始したことで、事業の取捨選択を行いながら営業利益の改善を目指す体制へ移行している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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