注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨシムラフード、テラスカイ、ABEJAなど
*11:38JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ヨシムラフード、テラスカイ、ABEJAなど
テラスカイ<3915>:2237円(-373円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は3.2億円で前年同期比6.4%増となったが、据え置きの通期計画は18.3億円で前期比26.3%増であり、想定よりも進捗率は低いとの見方が優勢のようだ。ソリューション事業の売上高は2ケタ増となったものの、利益率が低下したことで同事業の利益水準は横ばいにとどまっている。量子コンピュータ関連の研究開発を行う企業やタイ法人の事業の立ち上がりは遅れているもよう。
ヨシムラフード<2884>:871円(-179円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は7.0億円で前年同期比37.8%減となっている。通期予想レンジ30-40億円は据え置いているものの、想定以上に進捗率が低いとの見方が優勢となっている。シンガポールの景気減速の影響で海外事業が落ち込んだほか、国内事業も、ホタテ関連事業において帳簿価額を引き下げた棚卸資産の販売がなくなったことによる反動減、ホタテの仕入価格上昇などにより減益となっている。
ライフドリンクC<2585>:2137円(+200円)
大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1800円から2600円に引き上げている。大型M&Aも発表するなど具体的な成長のパイプラインは豊富に揃っており、中期的な利益成長を織り込む形で、今後は最高値更新へ評価は高まっていくと考えているもよう。現行の中計目標は大きく超過する見込みであり、新たな中計などが示されれば株価カタリストにつながるともみている。
JCRファーマ<4552>:668円(+65円)
大幅続伸。アルツハイマー病の新たな治療薬の開発に向け、米アキュメン・ファーマシューティカルズとライセンス契約を締結したと発表している。同社の独自技術である「J―ブレイン・カーゴ」をアキュメン社が活用。契約一時金をアキュメン社から受け取ることになるほか、製品の開発や販売に応じて支払う開発・販売マイルストン収入が合計で最大5億5500万ドル見込まれるようだ。
東宝<9602>:9121円(+834円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は193億円で前年同期比21.3%減となり、演劇事業における一過性費用の増加などがあったものの、市場予想を小幅に上回っている。会社側でも第1四半期は計画を上振れとし、通期計画は夏興行を経て見直す可能性があるとしている。通期営業利益計画は据え置きだが、純利益は保有有価証券の売却益を計上したことで、従来の375億円から435億円、前期比0.3%増に引き上げ。
JRC<6224>:1442円 カ -
ストップ高買い気配。26年2月期第2四半期累計(25年3-8月)の営業利益予想を従来の6.17億円から9.17億円(前年同期実績6.51億円)に上方修正している。利益率の高い大型案件が多かったことなどから、計画を上回る見込みとなった。中間配当予想も従来の13.00円から14.00円(前年同期実績13.00円)に増額修正した。通期の営業利益予想は17.28億円で据え置いたが、修正が必要となった際には速やかに公表するとしている。
ABEJA<5574>:4115円(+615円)
一時ストップ高を付け、年初来高値を更新した。25年8月期の営業利益予想を従来の3.70億円から4.40億円(前期実績2.90億円)に上方修正している。LLM関連案件が牽引役となり、成長を後押しする見通し。また、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/競争力ある生成AI基盤モデル」で自社のLLM開発事業案が採択されたことも開示した。事業期間は25年8月-26年2月。
グロービング<277A>:2575円(+65円)
年初来高値。26年5月期の営業利益予想を前期比26.4%増の35.39億円と発表している。Joint Initiative型コンサルティング売上高比率やAI関連売上高の向上に取り組む。同時に発表した25年5月期の営業利益は657.7%増の28.00億円で着地した。コンサルティング事業で新規案件の獲得や既存案件の規模拡大、戦略アカウントの拡大を図ったことが奏功し、会社計画(26.00億円)を超過達成した。
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