ニッソウ---25年7月期は2ケタ増収・純利益大幅増、リフォーム事業が順調に推移
*15:03JST ニッソウ---25年7月期は2ケタ増収・純利益大幅増、リフォーム事業が順調に推移
ニッソウ<1444>は12日、2025年7月期連結決算を発表した。売上高が前期比12.8%増の52.79億円、営業利益が同28.9%増の0.72億円、経常利益が同9.6%増の0.69億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同705.8%増の2.02億円となった。
リフォーム事業については、首都圏、とりわけ世田谷区を中心とした地域密着型の営業体制を強化し、一般消費者を対象としたサービス展開を本格化した。これまでBtoB事業で培った施工ノウハウや協力会社とのネットワークを活かし、迅速かつ高品質な施工体制を整備することで、顧客からの信頼を獲得し、安定した受注基盤の確立に努めたこと等により、前年同期に比べ完成工事件数が減少したものの工事単価が増加、また前年度に子会社化したささきの損益計算書を当期から連結開始し、完成工事高は前期比8.7%増の47.87億円、営業利益は同96.5%増の0.82億円となった。
不動産流通事業については、不動産会社との連携を深めるとともに、情報ネットワークの活用を進め、物件の仕入れから販売までを一貫して行う体制を強化した。地域特性に応じた販売戦略やニーズに沿った物件提案を行うことで、グループ全体の事業シナジーを高め、顧客満足度の向上と安定的な事業展開を行ってきたことにより、前年同期に比べ大型物件の成約はなかったものの仲介件数及び買取再販の件数が増加し、売上高は同28.2%減の1.97億円、営業利益は同0.9%増の0.10億円となった。
不動産建設事業については、2024年8月に平成ハウジングの株式を取得し、子会社化した。また、注文住宅や分譲住宅の供給を通じて、地域社会に根差した住まいづくりを推進した。施工品質の確保とデザイン性・機能性の両立を図るとともに、リフォーム事業や不動産流通事業との連携を強化することで、グループ全体として「建てる・直す・流通させる」という循環型の事業モデルの構築を図ったが、注文住宅や分譲・建売の件数が予想よりも少なかったこと等により、売上高は2.94億円、営業損失は0.23億円となった。
2026年7月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比19.3%増の62.99億円、営業利益が同173.4%増の1.98億円、経常利益が同166.7%増の1.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同50.0%減の1.01億円を見込んでいる。
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