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戸田工業---3Qも2ケタ増収、電子素材事業の売上高が引き続き順調に推移

2025年02月13日 14:23 銘柄/投資戦略

*14:23JST 戸田工業---3Qも2ケタ増収、電子素材事業の売上高が引き続き順調に推移 戸田工業<4100>は10日、2025年3月期第3四半期(24年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比10.9%増の217.57億円、営業損失が2.05億円(前年同期は2.31億円の利益)、経常損失が2.17億円(同12.88億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が7.99億円(同15.13億円の利益)となった。

同社グループにおいては、マテリアリティで定めた2030年度(2031年3月期)のありたい姿の達成を目指し、2024年度(2025年3月期)から2026年度(2027年3月期)までの3ヶ年を実行期間とする中期経営計画「Vision2026」を策定した。事業ポートフォリオマネジメントの強化を掲げて、選択と集中の加速による事業成長に取り組んでいる。また、収益改善に向けて製品価格是正活動、原価低減活動、諸経費削減等を推し進めている。

機能性顔料事業の売上高は前年同期比2.5%減の60.02億円、セグメント利益は同5.2%減の6.89億円となった。中期経営計画にて収益基盤事業と位置付けている触媒向け材料の需要は好調に推移しており、売上は前年同期に比べ伸長している。一方で、再生・転換事業である複写機・プリンター向け材料等の需要が想定以上に減少したことから、減収減益となった。

電子素材事業の売上高は前年同期比17.0%増の161.50億円、セグメント利益は同33.8%減の13.01億円となった。再生・転換事業であるLIB用前駆体材料はEV市場の成長鈍化の影響を受け、受注が急激に落ち込んだものの、成長事業である磁石材料及び誘電体材料の需要は好調に推移した。また、次世代事業である軟磁性材料においても、戸田マテリアルズ(2025年1月1日付で戸田イスから社名変更)の連結子会社化及び業績が好調に推移したことから、売上高は増収となった。しかし、LIB用前駆体材料における需要の低迷により、セグメント利益は減益となった。

2025年3月期通期について、売上高は前期比12.4%増の295.00億円、営業損失は1.00億円、経常損失は4.00億円、親会社株主に帰属する当期純損失は13.00億円とする11月11日に修正した連結業績予想を据え置いている。 <ST>

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