今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識して米ドル買いは抑制される可能性
2025年09月11日 08:03
市況・概要
*08:03JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利の低下を意識して米ドル買いは抑制される可能性
10日のドル・円は、東京市場では147円27銭から147円59銭まで反発。欧米市場では147円13銭まで下げた後、147円65銭まで反発し、147円47銭で取引終了。本日11日のドル・円は主に147円台で推移か。米長期金利の低下を意識してリスク選好的な米ドル買い・円売りは抑制される可能性がある。
米労働省労働統計局が9月10日発表した8月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.1%、前年比+2.6%にとどまった。同コア指数は前年比+2.8%で上昇率は7月実績の+3.4%を下回った。市場参加者の間からは「企業がトランプ政権の関税措置の一部を吸収している」との声が聞かれた。一方、輸入関税は上昇しているものの、生産者物価に強い圧力がかかっていないのは、国内需要が減退していることが関係しているとの見方も出ている。雇用情勢も弱含みとなっているため、来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決まる可能性は高いとみられる。
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