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日経平均は155円安でスタート、JX金属やキヤノンなどが下落

2025年10月28日 09:43 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;50357.15;-155.17 TOPIX;3317.54;-7.51

[寄り付き概況]

 28日の日経平均は155.17円安の50357.15円と反落して取引を開始した。前日27日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は337.47ドル高の47544.59ドル、ナスダックは432.59ポイント高の23637.46で取引を終了した。対中通商交渉を巡り、トランプ大統領やベッセント財務長官の週末インタビューでの発言で、合意期待に寄り付き後、上昇。人工知能(AI)関連の強い需要を期待し、ハイテクも買われ、続伸した。連邦準備制度理事会(FRB)が28日から開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定することを期待した買いも手伝い、相場は終日堅調に推移。終盤にかけ上げ幅を拡大し、過去最高値を更新し終了した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。日経平均は昨日までの続伸で1800円を超す上げとなり、初めて5万円の大台に乗せたことから高値警戒感が強まっており、利益確定売りが出やすかった。また、今週はFOMC、日銀金融政策決定会合が開催されるほか、日米首脳会談、米中首脳会談も予定されていることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、国内3月決算企業の上期決算発表が増えており、好業績・好決算銘柄への物色意欲が高まり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。

 セクター別では、金属製品、繊維製品、建設業、化学、水産・農林業などが値下がり率上位、空運業、鉄鋼、海運業、証券商品先物、医薬品などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、ニデック<6594>、キヤノン<7751>、JX金属<5016>、キオクシアHD<285A>、安川電<6506>、リクルートHD<6098>、三井金属<5706>、富士通<6702>、キーエンス<6861>、ニップン<2001>、ソシオネクスト<
6526>、任天堂<7974>、アドバンテスト<6857>、東京海上<8766>、NTT<9432>などが下落。他方、ディーエヌエー<2432>、古河電工<5801>、霞ヶ関キャピタル<3498>、日本製鉄<5401>、KOKUSAI<6525>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>、IHI<7013>、東エレク<8035>、三井E&S<7003>、神戸物産<3038>、フジクラ<5803>、信越化<4063>、ディスコ<6146>などが上昇している。

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