NY株式:NYダウは337ドル高、利下げや対中通商合意期待
*05:54JST NY株式:NYダウは337ドル高、利下げや対中通商合意期待
米国株式市場は続伸。ダウ平均は337.47ドル高の47544.59ドル、ナスダックは432.59ポイント高の23637.46で取引を終了した。
対中通商交渉を巡り、トランプ大統領やベッセント財務長官の週末インタビューでの発言で、合意期待に寄り付き後、上昇。人工知能(AI)関連の強い需要を期待し、ハイテクも買われ、続伸した。連邦準備制度理事会(FRB)が明日から開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを決定することを期待した買いも手伝い、相場は終日堅調に推移。終盤にかけ上げ幅を拡大し、過去最高値を更新し終了した。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、食・生活必需品小売が下落。
半導体のクアルコム(QCOM)は同業のエヌビディア(NVDA)に対抗すべく次世代AIデータセンターチップ「AI250」を2027年に投入する計画を発表し、上昇。同業のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はエネルギー省(DOE)と10億ドル規模の契約を締結、エネルギー、医療、防衛分野の研究加速を目的としたスーパーコンピューターを構築していく計画を発表し、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの好調な売り上げを背景に、アナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は、ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ファナティクス社との提携でNFLチームブランド商品を製作する計画が報じられ、上昇した。
ソフトウエア会社のパランティア(PLTR)は防衛支出を拡大しているポーランド国防省とのデータ分析を巡る意向書署名の可能性が報じられ、上昇。保険のバークシャー・ハサウェイ(BRK)は著名投資家で運営者のバフェット氏退任やマクロ経済を理由にアナリストが投資判断を引き下げ、下落。レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)や石炭採掘会社ラマコ・リソーシズ(METC)は、対中通商協議を巡る楽観的な見方に中国のレアアース輸出規制強化が延期されるとの見方に売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は15.62まで低下し、9月末以来の低水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
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