東証グロ-ス指数は続伸、中東の地政学リスクがひとまず後退
*17:02JST 東証グロ-ス指数は続伸、中東の地政学リスクがひとまず後退
東証グロース市場指数 974.03 +7.98/出来高 2億7978万株/売買代金 2376億円東証グロース市場250指数 756.77 +5.75/出来高 1億4182万株/売買代金 1816億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって続伸。値上がり銘柄数は409、値下がり銘柄数は157、変わらずは39。
前日23日の米株式市場でダウ平均は続伸。米軍によるイラン核開発施設攻撃やイランが報復攻撃を開始したとの報道が株価の重しとなりダウ平均は下げる場面があった。一方、連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長が7月の利下げを支持する可能性を示唆すると早期利下げ期待が広がり株価の支えとなった。また、イランによる報復攻撃が限定的にとどまるとの期待も買い戻し要因となった。
今日のグロ-ス市場は買いが先行した後は下値は堅いが上値がやや重い展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は0.20%高となった。日本時間の今朝、トランプ米大統領が、イスラエルとイランが「完全な停戦で合意した」と自身のSNSに投稿したことを受け、中東の地政学リスクがひとまず後退。東京市場の株価支援要因となった。また、昨日の海外市場で米長期金利が低下したことが新興市場で安心感となった。一方、停戦を巡る動向を見極めたいとするムードもあり、朝方の買い一巡後は上値追いには慎重。東証グロース市場指数は狭いレンジでの往来相場となった。
個別では、生成AIの開発をエヌビディアDGXB200のプライベートクラウド上で利用するサービス「GX CLOUD × Dify」として提供開始したと発表したTDSE<7046>、日本マイクロソフトと連携しAI技術導入加速に向けた取り組みを開始したと発表したダイナミクマップ<336A>、ANAマレーシアと連携し日本情報発信メディア「Japaholic」内に訪日観光客向けのクーポンサイトを開設したと発表したマイクロアド<9553>、東証が信用取引規制を解除した学びエイド<184A>が上げた。時価総額上位銘柄では、フリー<4478>やタイミー<215A>が上昇。値上がり率上位には、メディネット<2370>、イオレ<2334>などが顔を出した。
一方、原油価格低下でエネルギー関連株の下落が波及したエネチェンジ<4169>、前日ストップ高の反動安となったデジタリフト<9244>、前日までの急騰で利益確定売りがかさんだキューブ<7112>、20日高値で達成感が広がり手仕舞い売りが先行したAIinside<4488>が下げた。時価総額上位銘柄では、サンバイオ<4592>やGNI<2160>
が下落。値下がり率上位には、ククレブ<276A>、ブライトパス<4594>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 2370|MDNT | 39| 7| 21.88|
2| 7046|TDSE | 1762| 300| 20.52|
3| 2334|イオレ | 1769| 299| 20.34|
4| 3936|グローバルW | 284| 47| 19.83|
5| 9240|デリバリコンサル | 526| 80| 17.94|
6| 184A|学びエイド | 749| 100| 15.41|
7| 4393|バンクオブイノベ | 11480| 1500| 15.03|
8| 7063|バードマン | 299| 39| 15.00|
9| 3692|FFRI | 6310| 800| 14.52|
10| 3777|環境フレンドリーHD | 40| 5| 14.29|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 276A|ククレブ | 5950| -1130| -15.96|
2| 9244|デジタリフト | 829| -118| -12.46|
3| 4594|ブライトパス | 51| -7| -12.07|
4| 5255|モンスターラボ | 299| -30| -9.12|
5| 7112|キューブ | 559| -55| -8.96|
6| 3133|海帆 | 733| -67| -8.38|
7| 4169|エネチェンジ | 336| -29| -7.95|
8| 7356|Retty | 217| -18| -7.66|
9| 3905|データセク | 2005| -145| -6.74|
10| 219A|ハートシード | 2936| -194| -6.20|
<SK>
