NY株式:NYダウは202ドル高、利下げ期待が下支え
*05:59JST NY株式:NYダウは202ドル高、利下げ期待が下支え
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は202.88ドル高の46270.46ドル、ナスダックは172.91ポイント安の22521.70で取引を終了した。
対中関係悪化懸念が再燃し、寄り付き後、下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が講演で、労働市場の下方リスク上昇を指摘したため10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が高まり、買いに転じた。トランプ大統領が大豆購入を巡り中国に報復措置を警告し失速したものの、終盤にかけ、ダウは上げ幅を拡大。ナスダックは下げを消せず、まちまちで終了した。セクター別では食・生活必需品小売が上昇した一方、半導体・同製造装置が下落。
半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)が同社の次世代チップを導入することが発表され上昇。オラクル(ORCL)は下落した。統合型レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)、鉱業会社のクリティカル・メタルズ(CRML)は米中貿易摩擦を受け、需要増期待に、上昇。銀行のシティグループ(C)は第3四半期決算で株式トレーディングが好調で増収増益となり、上昇。同業ウエルズ・ファーゴ(WFC)は有形自己資本利益率(ROTCE)目標引き上げが好感され、上昇した。同業JPモルガン(JPM)は第3四半期決算で、トレーディング収入、投資銀行手数料が予想を上回り、強い内容を発表したが、ダイモン最高経営責任者(CEO)が信用市場に懸念を表明したことが嫌気され、下落。
ディスカウント小売のウオルマート(WMT)は人工知能(AI)開発のオープンAIとの提携で顧客が「チャットGPT」を通じた買い物が可能となるサービスを発表し、上昇。宅配ピザ会社のドミノ・ピザ(DPZ)は第3四半期の既存店売上高が予想を上回り、上昇した。
トランプ大統領は大豆巡る報復措置として中国との食用油の貿易停止を示唆した。
(Horiko Capital Management LLC)
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