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NY株式:NYダウは450ドル安、主要小売の冴えない決算や地政学的リスク懸念再燃

2025年02月21日 06:41 市況・概要

*06:41JST NY株式:NYダウは450ドル安、主要小売の冴えない決算や地政学的リスク懸念再燃 米国株式市場は反落。ダウ平均は450.94ドル安の44,176.65ドル、ナスダックは93.89ポイント安の19,962.36で取引を終了した。

主要小売企業のウォルマートの決算が冴えず国内消費鈍化懸念に、寄り付き後、下落。また、週次分新規失業保険申請件数の増加や1月景気先行指数の予想以上の悪化で、景気減速懸念が広がり相場は続落した。また、ウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ政府の特使との協議後の会見中止発表を受け停戦期待が後退し一段安となり、終了。セクター別では、不動産管理・開発、エネルギーが上昇した一方で、食・生活必需品が下落した。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)は初の量子コンピューティング向けチップ「マヨラナ1」を発表し、実用化に向けた進展が好感され、上昇。ハンバーガーショップチェーン運営のシェイクシャック(SHAK)は第4四半期決算で、カリフォルニアの山火事にもかかわらず、売り上げが予想に達し、買われた。

玩具メーカーのハズブロ(HAS)は第4四半期の決算で、調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。ディスカウント小売のウオルマート(WMT)は四半期決算で売上の伸びが冴えず、調整後の1株当たり利益が予想を下回り、大幅安。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)、ノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)などは商務長官が同セクターでの業務運営を巡る税制対策を見直す計画を発表し、それぞれ下落した。ソフトウエア会社のパランティア・テクノロジー(PLTR)は国内の防衛費削減計画に加え、最高経営責任者(CEO)の保有株売却計画を受け、大幅続落。

オンライン旅行会社のブッキング・ホールディングス(BKNG)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったほか、増配発表で、時間外取引で上昇している。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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