ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECB追加利下げ観測も円の動向を注視
*13:35JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ECB追加利下げ観測も円の動向を注視
■伸び悩み、米国の関税措置を警戒
今週のユーロ・ドルは伸び悩み。欧州中央銀行(ECB)は3月の理事会でも追加利下げを決定する可能性があること、米国の関税措置は欧州経済の不確実性を高める要因とみられていることから、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが観測された。取引レンジ:1.0141ドル-1.0442ドル。
■もみ合いか、域内経済の不透明感残る
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。欧州中央銀行(ECB)は追加的な利下げに前向きな姿勢を示しており、ユーロは買いづらい。域内経済の不透明感もユーロ買いを抑える要因。一方、米トランプ政権の関税強化や米国内のインフレ動向はドル高を招くものの、その状況次第でドル安にも振れやすいためユーロ・ドルの方向感は乏しい。
予想レンジ:1.0200ドル-1.0500ドル
■軟調推移、ECBは利下げ継続の方針
今週のユーロ・円は軟調推移。欧州中央銀行(ECB)は次回3月の理事会でも追加利下げを決定する可能性が高いことから、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いが広がった。ユーロ・円は一時156円を下回った。ドイツ経済の停滞が懸念されていることもユーロの反発を抑える一因となった。取引レンジ:155円87銭-160円70銭。
■下げ渋りか、ECB追加利下げ観測も円の動向を注視
来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は追加利下げに前向きな見解が聞かれ、ユーロ安に振れやすい。ユーロ圏経済の不透明感はユーロ買いを抑制しそうだ。一方、日本銀行による早期追加利上げへの思惑で円買いが下押し圧力になる可能性があるが、リスク回避的な円買いが一段と拡大する状況ではないとみられる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・13日:12月鉱工業生産(11月:前月比+0.2%)
・14日:10-12月期域内総生産改定値(速報値:前年比+0.9%)
予想レンジ:155円00銭-158円00銭
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