ファーマF Research Memo(3):BtoB事業、BtoC事業、バイオメディカル事業を展開するファブレス企業
*16:03JST ファーマF Research Memo(3):BtoB事業、BtoC事業、バイオメディカル事業を展開するファブレス企業
■事業概要
1. 研究開発型のファブレス企業
ファーマフーズ<2929>は「医食の研究を進化させ、人々のために貢献する」というミッションを掲げ、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指している。その実現に向けて「免疫」「老化」「神経」に作用する機能性素材や医薬品等の研究開発・製造を行い食品・医薬品メーカー等に供給するBtoB事業、同社独自の機能性素材を配合した医薬部外品・サプリメント・化粧品等を通信販売及び卸販売するBtoC事業、同社独自のニワトリ由来抗体作製技術「ALAgene(R) technology」を用いた創薬及びプロテオーム解析サービスを行うバイオメディカル事業を展開している。さらに新規領域として、卵殻膜素材の高度利用による新市場創造も目指している。なお同社は、研究開発・マーケティング・営業及び製造方法・生産工程の確立や衛生管理面の確認等を行い、製品の生産を社外の協力工場に委託する研究開発型のファブレス企業である。
セグメント別売上高と営業利益の推移は、BtoB事業は「ファーマギャバ(R)」など機能性素材の採用企業数増加に伴って順調に拡大し、2022年7月期からは明治薬品も寄与している。BtoC事業は2018年11月発売の「ニューモ(R)育毛剤」がヒット商品となり、全体の収益に大きく寄与しているほか、2022年7月期からは明治薬品の「シボラナイト(R)GOLD」、2023年7月期からは新製品のまつ毛美容液「まつ毛デラックスWMOA」や薬用ホワイトニングジェル「DRcula」シリーズも貢献している。バイオメディカル事業はパイプラインの研究開発段階であり、共同研究やライセンス供与に関わる一時金収入を都度売上計上している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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