ガーデン Research Memo(2):首都圏ターミナル駅中心に多業態・多店舗展開
*11:02JST ガーデン Research Memo(2):首都圏ターミナル駅中心に多業態・多店舗展開
■会社概要
1. 会社概要
ガーデン<274A>は、横浜家系ラーメン「壱角家」や創作うどん「山下本気うどん」を中心に、首都圏のターミナル駅を地盤に多業態・多店舗展開する外食企業である。しかし、他の外食企業と異なり、創業以来、カラオケ事業をはじめ飲食事業や不動産事業などのM&Aを繰り返し、M&Aした10社以上の企業を再生するとともに、異なる価値観や多様な文化、ノウハウを取り込み融合しながら成長してきた。このため、企業再生型M&Aのノウハウをはじめ、優良な立地を確保する不動産ノウハウ、ファブレス化とマニュアル化により高収益性を狙う店舗運営ノウハウなど、他の外食企業とは異なる強みを持つ。現在、これらの強みを背景に、オーガニックな国内成長、M&Aによる非連続成長、海外出店による成長といった成長戦略を展開している。
M&Aや赤字の飲食店舗の再生などにより事業を拡大
2. 沿革
現 同社代表取締役社長である川島賢(かわしまさとし)氏は、2000年4月、同社の前身でカラオケボックスなどを展開していた(有)マック(2000年8月に株式会社へ変更)の代表取締役に就任した。同社は2003年6月に飲食事業に参入、赤字カラオケボックスのM&Aや事業再生の経験を生かして、業態転換による赤字の飲食店舗の再生に携わることで事業を拡大した。さらに、M&Aにより、2016年2月に不動産事業、同年7月にはフランチャイズ事業に参入し、業容を拡大した。一方、2014年2月に(株)ファイナル・スリー・フィート(現 (株)ギフト)とプロデュース店契約を締結し、横浜家系ラーメン「壱角家」1号店を新宿区にオープン、2017年6月には「山下本気うどん」のライセンス契約を締結(2021年10月には商標権を獲得)し、業態をブラッシュアップして繁盛店へと進化させた。このように積み上げてきたM&Aや赤字企業再生、繁盛店ブランド開発、多業態によるシナジー、規模の経済によるバーゲニングパワー、不動産知見などのノウハウが、同社成長の礎となっていると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)
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