ドル円今週の予想(10月6日)サンワード証券の陳氏
*09:49JST ドル円今週の予想(10月6日)サンワード証券の陳氏
皆さん、こんにちは。今回は、ドル円についてのレポートを紹介します。
陳さんはまず、今週のドル円について、『高市トレードを背景に上昇基調が継続しそうだ』と述べています。
続いて、『3日の米国市場では、米連邦政府が1日に予算切れを受け、政府機関の一部を閉鎖した影響で、市場が注目する9月雇用統計は発表されなかった。しかし、4日の自民党総裁選で高市早苗新総裁が誕生したことで、週明け6日早朝のドル円は一時150円に迫る急上昇となり、午後早い時間には8月1日以来、およそ2か月ぶりに150円台に上昇した』と伝えています。
次に、『高市新総裁は安倍晋三元首相の「アベノミクス」路線を継承し、景気刺激を重視している』とし、『財政拡張や金融緩和継続が期待されてドル買い・円売りが強まった。円は対ドルで149円92銭に急落し、対ユーロでは175円82銭と過去最安値を更新した。ドルは心理的節目となる150円を試す展開になるとの見方が広がっており、実際に150円台乗せとなれば、ストップロスを巻き込んで一段の円安も予想される』と述べています。
また、『高市氏の金融政策は、金融・財政の両面で緩和的で「サナエノミクス」と呼ばれおり、追加利上げには慎重で、日本銀行による10月利上げ観測が後退する可能性がある。スワップ市場が織り込む10月の利上げ確率は5割強から2割程度に急低下している』と伝えています。
陳さんは、『ただ、今回の選挙戦で高市氏が「責任ある積極財政」を主張して財政問題へ配慮する姿勢を見せたことで従来の自身の主張を穏健化させているとの見方がある。それに加え、米国の政府閉鎖や雇用市場の軟化というドル安要因もあり、円安の持続性に関しては見極めが必要だろう』と見解を述べています。
そして、『国内では、日銀が6日に支店長会議を開き、地域経済報告(さくらリポート)を公表する。8日には植田総裁の講演が予定されており、内容次第で早期利上げが意識されれば、円安にブレーキがかかるだろう、逆に、そうでなければ円売りに安心感が強まろう』と述べています。
米国に関しては、『政府機関の一部閉鎖による統計発表延期の影響で、金融政策を巡る動向が見通しづらい。つなぎ予算案に、大型減税関連法で定められた低所得者向け医療制度「メディケイド」削減の撤回などを主張する民主党とどう折り合いをつけるかはまだ不透明。米政府の閉鎖は継続する公算が大きく、ドル買いは強まりにくいだろう』と考察しています。
ドル円の今週のレンジについては、『148.00円~152.00円』と予想しています。
上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の10月8日付「ドル円今週の予想(10月6日)にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
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