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ハイテクはエヌビディアの決算待ち

2025年02月26日 08:26 市況・概要

*08:26JST ハイテクはエヌビディアの決算待ち  26日の日本株市場は、売り先行のなかでこう着感の強い相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、NYダウが159ドル高、ナスダックは260ポイント安だった。2月の米消費者信頼感指数が予想以上に低下したため、NYダウは一時下落に転じた。ベッセント財務長官が「民間セクターは景気後退に入っている」と発言したことで景気後退懸念も浮上した。ただし、その後はホームデポの好決算を好感した買いが支えプラス圏を回復。一方、ナスダックはトランプ政権が人工知能(AI)輸出規制強化を検討との報道が重荷となった。シカゴ日経225先物は大阪比285円安の37955円。円相場は1ドル=149円00銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。米国では引き続きハイテク株の不安定な値動きが続いており、AI関連株へのポジション圧縮の動きが続きそうである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となる状況のなか、ディフェンシブ系にシフトしやすいだろう。

 日経225先物は、ナイトセッションで一時37670円まで下押す場面がみられた。ボリンジャーバンドの-3σ水準まで下げており、同水準では売られ過ぎが意識されやすいところだろう。ただし、明確な底入れが見極めにくい状況であり、押し目狙いのスタンスには向かいづらいところである。先物主導でのインデックスに絡んだ商いに振らされやすいため、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうだ。

 まずは米テック株の底入れを見極めたいところであり、エヌビディアの決算待ちになりそうだ。終盤にかけては売り方の買い戻しからハイテク株の底堅さがみられる可能性はありそうだ。また、ウクライナは、鉱物資源や石油・天然ガスを共同開発する取引で米国と合意したと関係者の話しとして伝えられている。地政学リスクが後退するなか、押し目を拾う動きがみられるかが注目される。

<AK>

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