ディップ、三光合成、日コンクリなど
<3382> 7&iHD 5702 -155大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、9-11月期営業利益は1689億円で前年同期比5.5%増となり、ほぼ市場コンセンサス水準での着地となっている。通期予想の5250億円、前期比3.6%増は据え置き、国内コンビニを増額した一方で、海外コンビニを減額のもよう。米国コンビニ事業の先行き環境悪化懸念が拭い切れない中、サプライズの乏しい決算を受けて、換金売りが優勢の展開になっているようだ。
<9983> ファーストリテ 38940 +2320大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、事業利益は1414億円で前年同期比22.7%増となり、市場予想をやや上回る着地になっている。国内ユニクロ事業における粗利率改善や販管費の抑制などが想定以上であったとみられる。12月の暖冬の影響が懸念されるものの、会社側では、欧米の復調から上期計画は達成可能ともコメントしているようだ。販管費などコストコントロールの高さを評価する動きが優勢に。
<8016> オンワードHD 544 +36大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は97億円で前年同期比2.2倍となっている。上半期までの推移から大幅増益決算に大きなサプライズはないものの、最需要期である9-11月期の好調推移確認で、買い安心感がより強まる形になっているようだ。国内アパレル関連の好調が牽引役。また、年間配当金は従来計画の17円から18円、前期比6円増に引き上げている。
<2379> ディップ 2535 -700ストップ安。前日に第3四半期の決算を発表、営業利益は98.2億円で前年同期比3.4%増となったが、通期予想は従来の145億円から119億円、前期比3.1%増に下方修正している。コールセンター・事務領域の求人広告市場の急速な悪化で人材会社向け売上が減少、飲食領域でも市場回復ペースが想定よりも緩やかにとどまっているもよう。成長期待の後退に伴いバリュエーションの割高感なども意識される展開に。
<7888> 三光合成 616 +100ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は20.4億円で前年同期比24.2%増となり、第1四半期の3.8億円、同43.4%減からは急回復する状況となった。9-11月期は日本セグメントの拡大継続に加え、北米やアジアの収益回復が顕著となっている。据え置きの通期予想38億円、前期比9.1%増には一転上振れ期待も高まる形に。
また、年間配当金は従来計画の18円から20円、前期比4円増配に引き上げた。
<5269> 日コンクリ 426 +66急騰。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の6.5億円から12.5億円に、通期では13億円から19億円にそれぞれ上方修正した。販売価格適正化の浸透やコスト低減の進捗に加えて、PC壁体大型案件の施工が想定以上に順調に進んだことが上振れ要因で、修正幅の大きさがインパクトにつながった。なお、ランサムウェア感染被害の影響で、同社の決算発表は遅延している状況にある。
<9418> USENNEX 4330 +400急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は74.8億円で前年同期比63.0%増と大幅増益に。据え置きの通期計画240億円、前期比11.3%増に対する進捗率は31%となっている。全てのセグメントが増益となっているが、とりわけ、入れ替え特需の影響による業務用システム、USENでんきの収益性改善によるエネルギー事業の増益幅が大きくなっている。業績上振れ期待が先行の展開に。
<3080> ジェーソン 621 +100ストップ高比例配分。株主優待制度を新設すると発表。2月末の500株以上の株主が対象となり、店舗で利用できる優待券8000円分か、ナチュラルミネラルウォーター
「尚仁沢の天然水」(500?24本入を4箱)のどちらかを選択できる。前者を選択した場合、500株保有の株主の配当・優待利回りは、前日終値をベースにすると5.6%程度の水準となる。なお、同時に発表した第3四半期決算は2ケタの営業増益となった。
<2918> わらべ日洋 3075 -575急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は54.6億円で前年同期比17.3%増となった。ただ、9-11月期は9.7億円にとどまり、同24.2%減と減益に転じた。上半期決算時に業績予想を上方修正し、その後の株価は堅調推移を辿っていたことで、足元の収益鈍化をネガティブに捉えられたようだ。また、米オハイオ州の工場新設に関して、稼働時期を24年12月から25年9月に先送りすることも発表した。
<6323> ローツェ 14730 -270大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は158億円で前年同期比11.1%減となっている。9-11月期も58.1億円で同14.6%減となり、上半期の同9.0%減から減益率はやや広がる形に。サプライズは限定的であるものの、今期コンセンサスは会社計画を上回る水準にあり、前日には昨年来高値更新と株価が高値圏にあったことから、利益確定売りが誘われる流れとなっているもよう。
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