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サンワテクノス Research Memo(8):DOE4.0%以上を目標に配当を実施

2025年06月25日 14:08 銘柄/投資戦略

*14:08JST サンワテクノス Research Memo(8):DOE4.0%以上を目標に配当を実施 ■株主還元策

サンワテクノス<8137>はPBR1.0倍超の早期実現を目指す施策の1つとして、株主還元策の充実を打ち出している。配当方針としては、2025年3月期よりDOE4.0%を目標に継続的かつ安定的な配当を行う方針とした。さらに、2025年3月期は設立75周年の記念配当10.0円を実施することを決定し、普通配当金と併せて120.0円(DOE4.37%)の配当を実施した。2026年3月期は記念配当が剥落するものの普通配当を同額分増配し、前期と同額の120.0円(同4.30%)を予定している。

また、株主優待制度を2025年3月期より導入した。内容は、毎年3月末時点で100株以上保有する株主に対して、保有株数・期間に応じてQUOカードを贈呈するというものだが、2026年3月末より200株以上保有の株主に対する優待内容を充実することを発表した。前期は100~500株未満で保有2年未満の株主に対して1,000円相当、保有2年以上の株主に対しては長期保有優待※(1,000円相当)を上乗せし2,000円相当のQUOカードを贈呈していたが(500株以上保有の株主に対しては保有2年未満で2,000円相当、2年以上で3,000円相当のQUOカードを贈呈)、2026年3月末の基準日からは200株以上保有の株主に対して、保有2年未満で3,000円、保有2年以上で長期保有優待2,000円が上乗せされることになった。配当金と株主優待を合わせた投資利回りを5月30日の株価(2,309円)で試算すると、100株または200株保有株主の場合で約6%の利回りとなり、インカムゲインを目的とした投資先としては魅力的な水準と言える。このほか、株主還元や資本効率の向上を目的に、時期及び財政状況に応じて機動的に自己株式の取得も検討する方針だ。

※ 毎年3月末、9月末を基準日とし、株主名簿に同一株主番号で5回以上連続して記載または記録されていることが条件となる。2023年3月末から連続して保有する株主については初回から長期保有優待の権利が発生する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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