日経平均は反発、イベント無難通過で買い安心感
*15:35JST 日経平均は反発、イベント無難通過で買い安心感
日経平均は反発。先週末25日の米株式市場でNYダウは反発。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長がジャクソンホール会合での講演で、追加利上げの可能性を除外しなかったため、一時下落に転じる場面があったが、議長が今後の政策は慎重に決定していく姿勢を示すと長期金利が伸び悩み、株式相場も再び上昇。終盤にかけて上げ幅を拡大した。今日の東京市場は買いが先行し、日経平均は291.40円高からスタート。警戒感が強かったパウエル議長の講演を無難に通過したことから買い安心感が広がった。先週末の日経平均が600円を超す下げとなったことから押し目買いも入りやすかった。また、今日はダウ平均先物が底堅く推移したほか、香港ハンセン指数や上海総合指数が上昇したことも東京市場の株価支援要因となり、日経平均は終日、堅調に推移した。
大引けの日経平均は前日比545.71円高の32169.99円となった。東証プライムの売買高は10億9806万株、売買代金は2兆8936億円だった。セクターでは機械、石油石炭製品、鉄鋼などが上昇。一方、空運業、小売業の2業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の82%、対して値下がり銘柄は15%となった。
個別では、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ソシオネクスト<6526>、SMC<6273>、ダイキン<6367>、ルネサス<6723>、イビデン<4062>、ディスコ<6146>、東京海上HD<8766>、神戸鋼<5406>、ゼンショーHD<7550>、リクルートHD<6098>、ホンダ<7267>、川崎船<9107>、東エレク<8035>がが上げた。個別の材料では、株主還元方針の変更と配当予想の上方修正を発表した日鉄鉱<1515>、筆頭株主であるSBI<8473>が株式を追加取得すると発表したMDV<3902>、国内証券が投資判断と目標株価を引き上げたダイキン<6367>、東証スタンダードでは、24年2月期業績予想を上方修正したYE DIGITAL<2354>、中期経営計画で26年5月期営業利益4億円目標(23年5月期は2.02億円)としたテーオーHD<9812>、発行済株式数の3.9%の自社株消却を発表したゲンダイAG<2411>、NTTデータ数理システムが開発する半導体加工形状シミュレータの販売を開始すると発表したジーダット<3841>が買われた。
一方、パンパシHD<7532>、マツキヨココ<3088>、資生堂<4911>、JAL<9201>、ANA<9202>が安く、中国の「国慶節」の大型連休で日本ツアー旅行にキャンセルの動きがあると報じられたことを受け三越伊勢丹<3099>などインバウンド関連株が下げた。個別の材料では、上半期営業利益が前年同期比50.9%減となったタカショー<7590>、株式売出しと自社株買いを発表したNSD<9759>、24年3月期業績予想を下方修正した日本金属<5491>、東証スタンダードでは、第3四半期営業損益が0.60億円の赤字となったキタック<4707>、中国で日本の化粧品の不買を呼びかける動きがあるとの報道を受け日本色材<4920>が軟調な展開となった。
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