シュッピン---25年3月期増収、主軸のカメラ事業が順調に推移
*15:44JST シュッピン---25年3月期増収、主軸のカメラ事業が順調に推移
シュッピン<3179>は9日、2025年3月期決算を発表した。売上高が前期比7.8%増の526.58億円、営業利益が同1.6%増の33.96億円、経常利益が同0.7%増の33.68億円、当期純利益が同13.0%減の20.20億円となった。
カメラ事業の売上高は前期比12.5%増の412.37億円、セグメント利益は同6.2%増の45.59億円となった。売上高において、新規会員数や女性顧客の増加等、市場の広がりとともに、人気機種の後継機の発売や中古品においてはセールイベント等の効果もあり、2桁成長となった。また、前年度に引き続き、動画配信を中心としたコンテンツの拡充に注力した。3つの撮影スタジオを自社内に開設したことで、動画コンテンツの制作効率も上がり、新規視聴者数は2桁成長を継続、若年層等新たな視聴者の獲得も進んでいる。また、11月後半から開始したポイント付与キャンペーンやポイントプログラムバリューアップの効果もあり、顧客の購買意欲を喚起することで売上の増加に寄与した。
時計事業の売上高は同7.5%減の101.56億円、セグメント利益は同1.0%減の4.39億円となった。高級機械式時計の市場は、2024年8月の世界的な株価下落の影響を受け、販売が鈍化する状況となった。以降、価格相場下落は一服し回復基調となった。また、SNSの活用を強化する等で販売促進を図るとともに、利益確保にも注力した。免税売上高においては、総じて円安傾向にあったことで売上伸長に寄与した一方で、短期的な為替変動による影響で停滞する月もみられた。
筆記具事業の売上高は同7.7%増の4.66億円、セグメント利益は同8.1%増の0.67億円となった。EC売上及び免税売上が2桁成長したことで、全体の売上高、利益ともに堅調な推移となった。
自転車事業の売上高は同3.7%増の7.97億円、セグメント利益は同58.4%減の0.19億円となった。免税売上が減少したものの、EC売上が好調に推移し前年同期と比べ2桁の成長を達成した。利益面においては、新規顧客の開拓を含めた戦略的なモール販売の強化によりモール利用手数料が上昇した。
2026年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比4.3%増の549.40億円、営業利益が同0.6%増の34.17億円、経常利益が同0.6%増の33.87億円、当期純利益が同14.0%増の23.03億円を見込んでいる。
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