トランプ関税への警戒感から売り先行へ
*08:25JST トランプ関税への警戒感から売り先行へ
[本日の想定レンジ]
30日のNYダウは54.34ドル高の42270.07ドル、ナスダック総合指数は62.10pt安の19113.77pt、シカゴ日経225先物は大阪日中比255円安の37705円だった。本日は米中貿易摩擦激化への懸念や鉄鋼輸入に課す追加関税を現行の2倍となる50%に引き上げる方針を表明したことなどが懸念要因となり、売りが先行して始まりそうだ。前週末は、トランプ関税を一部差し止める米裁判所の決定を控訴裁が停止したことで嫌気され、大型株中心に売られ、200日移動平均線(37794円)を下値で意識し、終値では5日線(37875円)を上回る陽線を形成した。200日線を下から上抜けた5日線を上回っており、短期的な上昇市況を継続に対する期待はある。しかし、前週末の米国市場では、トランプ米大統領が自身のSNSで「中国は合意を完全に破った」と批判したことなどが相場の重荷となっており、投資家心理は悪化することが予想され、半導体関連などハイテク株にはネガティブに作用することは想定される。ナイトセッションの日経225先物も一時37390円まで下押す場面があり、リスク回避の動きが続きそうだ。下値のめどは、心理的な節目の37500円や25日線(37092円)、上値のめどは、5月29日の高値(38454円)や節目の39000円などが挙げられる。
[予想レンジ]
上限38100円-下限37300円
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