NY株式:NYダウは389ドル安、貿易巡る不透明感がリスク
*05:34JST NY株式:NYダウは389ドル安、貿易巡る不透明感がリスク
米国株式市場は続落。ダウ平均は389.83ドル安の40829.00ドル、ナスダックは154.58ポイント安の17689.66で取引を終了した。
トランプ政権の関税策を巡る不透明感を理由に、各企業が見通しを撤回していることが警戒され、寄り付き後、下落。ベッセント財務長官の発言で貿易を巡り中国と交渉していないことが明かになったほか、3月貿易赤字が過去最大に達し景気への悲観的見方も根強く、終日軟調に推移した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え手仕舞い売りも先行したと見られ、戻り鈍く終了。セクター別では電気通信サービスや公益事業が上昇した一方、医薬品・バイオテクが下落した。
石油会社のエクソンモービル(XOM)やエネルギー会社のシェブロン(CVX)は原油価格の反発に連れ、それぞれ上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。炭素を排出しないエネルギーを生産するコンステレーション・エナジー(CEG)は第1四半期の調整後の利益が予想を下回ったものの、原子力関連の長期契約の可能性を期待した買いに大幅高。
ヘルスケアソフトウエアソリューション会社のヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)は第1四半期の売上が予想を上回り、上昇。バイオのモデルナ(MRNA)、製薬会社のファイザー(PFE)やジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)はトランプ大統領が来週、薬のコストを巡る発表を予定していると発言したことや連邦食品医薬品局 (FDA) がワクチンプログラムを運営するCBERの責任者に子供に対するワクチン接種に反対していたプラサド氏を指名したため需要鈍化懸念に、売られた。
半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は取引終了後、四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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