NY株式:NYダウは134ドル高、関税脅威の緩和やハイテクが支援
*06:39JST NY株式:NYダウは134ドル高、関税脅威の緩和やハイテクが支援
米国株式市場は反発。ダウ平均は134.13ドル高の44,556.04ドル、ナスダックは262.06ポイント高の19,654.02で取引を終了した。
トランプ政権が対中関税を計画通り発動し中国も報復関税を発表したため貿易摩擦の深刻化を警戒し、寄り付き後、まちまち。ただ、中国の報復が的を絞った措置にとどまったほか、米中首脳が関税を協議するとの報道を受けて、上昇に転じた。また、長期金利の低下や、ソフトウエア会社、パランティアの好決算がナスダックを押し上げ、相場を支援。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇した一方で、食品・飲料・タバコが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は対中関税を巡るリスクが限定的との見方に上昇。音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)は有料契約者数が増加し、2024年通期で初めて黒字に転換したことが好感され、上昇。メディアのFOX(FOXA)は好決算が好感され、上昇した。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は、中国などアジアの売り上げが振るわず、今四半期最大12%減収予測を明らかにし、雇用削減計画を発表し下落。
飲食品メーカーのペプシコ(PEP)は飲料やスナックの売り上げ見通しが予想に満たず、下落した。ヘルスケア会社のメルク(MRK)は業績見通しが予想を下回り、下落。カルバンクラインなどのアパレルブランドを運営するPVH(PVH)は中国が報復措置の一環で同社を信頼性欠くリストに追加したことが嫌気され、下落。
検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に決算を発表。クラウドの成長鈍化で売上高が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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