日経平均は小幅ながら3日続落、円高嫌気も底堅い動きに
*16:00JST 日経平均は小幅ながら3日続落、円高嫌気も底堅い動きに
15日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は271.69ドル高の42322.75ドル、ナスダックは34.49ポイント安の19112.32で取引を終了した。小売企業数社が関税による影響に懸念を表明したため、警戒感に寄り付き後、下落。その後発表された小売売上高は伸びが鈍化したものの予想を上回ったため景気減速懸念が緩和、さらに、生産者物価指数(PPI)も予想外に低下し、関税によるインフレ上昇懸念が後退した。金利低下を好感し、ダウは上昇に転じ、終盤にかけ上げ幅を拡大。一方で、ナスダックはプラス圏を維持できず、まちまちで終了した。
米国株がまちまちだったことから東京市場は静かなスタート。日経平均は前日終値水準で開始した後は、為替が1ドル144円台に入るなど円高ドル安進行が嫌気されて、一時37400円台まで下げる場面も見られた。ただ、売り一巡後は決算関連銘柄を中心とした売買に関心が向かい、指数を押し下げるような動きは限定的。日経平均は前日終値水準での小動きとなった。
大引けの日経平均は前日比1.79円安(-0.004%)の37753.72円となった。東証プライム市場の売買高は19億5178万株。売買代金は4兆4706億円。業種別では、サービス、鉱業、電気機器、銀行、電気・ガスなどが下落した一方、繊維、海運、金属、医薬品、その他製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は52.5%、対して値下がり銘柄は43.2%となっている。
日経平均では、米ハイテク株の下げを受けて、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<
6857>、レーザーテック<6920>など半導体株が弱い。また、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、みずほFG<8411>など金融株も軟調推移。このほか、古河電工<5801>、TOPPANホールディングス<7911>、デンソー<6902>、ソニーグループ<6758>などが売られた。
一方、サイバーエージ<4751>は、10-3月期純利益が市場予想を上回ったほか、一部証券会社が投資判断を引き上げたことなどが材料視されて年初来高値を更新。また、売上高が材料視されてJフロントリテイリング<3086>も急騰したほか、大規模な自社株買いが好感されてクレディセゾン<8253>が買われた。このほか、高島屋<8233>、三越伊勢丹HD<3099>、オークマ<6103>、日産自<7201>、三菱電機<6503>、第一三共<4568>などが買われた。
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