2日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅続伸、中国の景気対策に期待
*18:30JST 2日の香港市場概況:ハンセン指数は小幅続伸、中国の景気対策に期待
2日の香港市場は小幅続伸。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比61.79ポイント(0.24%)高の26095.05ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が9.81ポイント(0.11%)高の9182.65ポイントで引けた。
中国当局が12月中旬に開催予定の経済会議で追加の景気対策を打ち出すとの期待が広がり、景気敏感株を中心に買いが入った。一方、最近の上昇を受けた利益確定売りがハイテク株の一角に出ており、相場の上値を抑える要因となった。
相場は一時マイナス圏に沈む場面もあったが、押し目買い意欲は根強く、全体としては底堅さを示した。投資家の関心は、割安水準とされる銘柄の物色に向かい始めており、市場全体に悲観的なムードは広がっていない。こうした中、観光や消費関連株の一角が堅調に推移し、相場を支える形となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、カジノや飲料関連など景気敏感株が買われた。ギャラクシー・エンターテインメント(0027/HK)は2.8%高、サンズ・チャイナ(1928/HK)が2.2%高、ビール大手のバドワイザーAPAC(1876/HK)は2.4%高だった。マカオの入境規制緩和や消費需要の回復期待が追い風となった。また、電機のレノボ・グループ(0992/HK)も2.2%高と買い進まれた。
半面、テクノロジー関連株に利益確定売りが入り、下落が目立った。ウーシー・アップテック(2359/HK)は3.1%安、JDヘルス(6618/HK)は3.4%安、メイトゥアン(3690/HK)は3.1%安と軒並み下落した。直近で上昇していた銘柄が調整に転じたほか、中国当局による業界規制強化への懸念も上値を抑えた。
バイオ医薬品セクターも軟調だった。ウーシー・バイオロジクス(2269/HK)が1.1%安、シノバイオファーマシューティカル(1177/HK)は0.1%安に沈んだほか、JD(9618/HK)も0.9%安となった。その他、消費関連ではチャウ・タイ・フック(1929/HK)が1.0%安、李寧(2331/HK)も0.8%安で推移した。
中国本土市場は4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.42%安の3897.71ポイントで取引を終了した。
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