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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ加速も日銀利上げ観測

2025年09月11日 18:10 市況・概要

*18:10JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレ加速も日銀利上げ観測 11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩の米消費者物価指数(CPI)が予想を上回れば、ドル買い優勢の見通し。ただ、日銀の追加利上げ観測で円買い圧力は根強く、ドルの重石となろう。

前日発表された米生産者物価指数(PPI)が予想外のマイナスとなり、米長期金利の低下を受けてドル売りが先行。その後はドルに買戻しが入り、ユーロ・ドルは1.1730ドル付近から1.1690ドル台に軟化した。ドル・円は円買いに押されながらも147円40銭台に浮上した。本日アジア市場は日経平均株価の強含みでリスク選好の円売りが強まったが、材料難のなか米金利は動意が薄く、ドル・円は147円前半から半ばで推移した。

この後の海外市場は、米CPIを手がかりに神経質な取引となりそうだ。指標は伸び率が加速すれば利下げ幅縮小の観測が浮上し、ドル買いが優勢となりやすい。一方、予想を下回る結果となればFRBが0.50%の利下げに踏み切るとの見方が強まり、ドル売り圧力が再燃する可能性も。一方、日銀の追加利上げ観測は根強く、金利差縮小をにらんだ円買い需要も意識される。投資家はFRBの政策判断と日銀のスタンスを見極めながらの取引となりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・20:00 トルコ中央銀行政策金利発表(予想:41.00%、前回:43.00%)
・21:15 欧州中央銀行政策金利発表(予想:2.15%、前回:2.15%)
・21:30 米・8月消費者物価コア指数(予想:前年比+3.1%、7月:+3.1%)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:23.5万件、前回:23.7万件)
・21:45 欧州中央銀行ラガルド総裁の記者会見予定


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