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29日の新興市場見通し: 軟調、利益確定売り優勢か

2025年05月29日 08:26 銘柄/投資戦略

*08:26JST 29日の新興市場見通し: 軟調、利益確定売り優勢か 本日29日の新興市場は軟調な展開が想定される。昨日28日の米国株式市場で、ダウ平均は244.95ドル安(-0.58%)の42,098.70ドルと反落。前日の大幅高の反動に加え、取引終了後のエヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、ダウ平均はじり安、ナスダック総合指数は前日の終値近辺でのもみ合いが続いた。5月開催分のFOMC議事要旨では、関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたが、相場の反応は限定的だった。今日の新興市場は売りが優勢の展開となりそうだ。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなる。また、海外市場で米長期金利が強含みの展開となったことも新興市場で投資家
心理を慎重にさせるだろう。さらに、東証グロース市場指数は昨日までの3日続伸で4%近く上昇したことから、高値警戒感が強まっており、利益確定売りが出やすいと見られる。一方、昨日の米株式市場の取引終了後に発表された米エヌビディアの決算を受け、同社株が時間外取引で上昇したことは東京市場全体の安心感となるが、今日の新興市場は利益確定売り優勢の展開が想定される。

個別では、25年9月期業績予想を上方修正したcotta<3359>、株主優待制度を導入すると発表したINFORICH<9338>、急性期脳梗塞を適応症とするTMS-00(JX10)の第2/第3相臨床試験「ORION」に関する情報が米国の臨床試験データベースClinicalTrials.govに登録・公開されたと発表したティムス<4891>、動物の筋肉からアミノ酸の一種「D-スレオニン(D-Thr)」を世界で初めて検出したと発表したHMT<6090>、連結子会社である売れるD2C業界M&A社がM&A仲介・アドバイザリー事業を展開するエムレイスと戦略的業務提携を締結したと発表した売れるG<9235>、AI技術とX線検査技術を融合した新製品をリリースすると発表したVRAIN<135A>、NTT Comと資本業務提携し第三者割当による自己株式の処分を行うと発表したエクサウィザーズ<4259>、グループ企業が新たなAgentforce導入・活用支援サービスの提供を開始すると発表したバーチャレク<6193>などが注目されそうだ。一方、25年8月期個別業績予想を下方修正し連結業績予想を公表したFIXER<5129>などは軟調な展開が想定される。


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