NY株式:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引
*05:46JST NY株式:NYダウは66ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は続伸。ダウ平均は66.27ドル高の46381.54ドル、ナスダックは157.50ポイント高の22788.98で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げを巡る不透明感に寄り付き後、下落。その後、携帯端末のアップル(AAPL)や半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、上昇に転じた。終盤にかけて上げ幅を拡大し相場は連日で過去最高値を更新し、終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器、半導体・同製造装置が上昇した一方、家庭・パーソナルが下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)は人工知能(AI)開発に携わり「ChatGPT」を展開するオープンAIと戦略的提携を締結し最大1000億ドルの出資でオープンAIの次世代AIインフラ、AIデータセンター整備を支援すると同時に、オープンAI株式を取得する計画を発表し、上昇。ソフトウエア会社のオラクル(ORCL)はクラウド事業を重視した共同最高経営責任者(CEO)新体制への移行計画を発表したほか、TikTok国内版のアルゴリズムで、同社がセキュリティを提供する計画を政府が明らかにし、買われた。携帯端末のアップル(AAPL)はワイヤレスネットワーク会社のTモバイル(TMUS)の最高経営責任者(CEO)が発売されたばかりの新型アイフォーンの週末の売り上げが前年を上回り過去最高に達したと発言するなど、強い需要を期待した買いに上昇。Tモバイル(TMUS)はCEO交代を発表し、売られた。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。エンターテインメント会社のフォックス(FOX)やPCメーカーのデル・テクノロジーズ(DELL)はトランプ大統領がインタビューでTikTok国内版のディ―ルにおいてオラクルと同様、両社も関与する可能性を指摘し、それぞれ上昇。製薬会社のファイザー(PFE)は肥満症治療薬開発のバイオ、メッツェラ(MTSR)を49億ドルで買収することを発表し、上昇した。消費者向け健康企業のケンビュー(KVUE)は政府が同社の解熱鎮静剤「タイレノール」の妊婦による服用と自閉症を関連づけ警告する計画と報じられ、下落。
連邦準備制度理事会(FRB)のミラン理事は就任後初めての講演で、今後数カ月で積極的な利下げを実施すべきとの考えを示した。
(Horiko Capital Management LLC)
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