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CSSHD Research Memo(5):2025年9月期予想は前期の成長率に比べると控えめな予想

2025年01月06日 14:05 銘柄/投資戦略

*14:05JST CSSHD Research Memo(5):2025年9月期予想は前期の成長率に比べると控えめな予想 ■CSSホールディングス<2304>の今後の見通し

今後の見通しについて、同社グループの主たるマーケットであるホテル・レストラン・観光・レジャー等の業界における同社グループの提供役務に対するニーズについて、事業環境は引き続き堅調なものと想定している。一方で、事業の拡大に伴ってより多くの従業員とともに働く環境にある同社グループとして、教育研修等の能力開発に積極的に投資をすることで人材リテンションや組織能力の活性化を企図している。また、社会保険労務費や最低賃金の上昇といったトレンドを単にコスト上昇要因とせず、労働力確保に対する投資として積極的に予算化し、現場従業員の働き方に関わる方針である。従業員に手厚い投資を行うこと、事業価値の拡張に向けて積極的に投資を進めること、これらを株主還元とバランス良く計画して、増収増益増配の継続的な実現に全力で取り組む方針である。

以上の環境認識や方針に基づき、同社では2025年9月期の連結業績として、売上高で前期比7.9%増の19,018百万円、営業利益で同0.7%増の600百万円、経常利益で同2.7%減の613百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同5.8%増の453百万円を予想する。事業環境は引き続き好調でありながら、前期の高い成長率に比べると控えめな業績予想である。これは新中期経営計画初年度となる2025年9月期に人材のX-value(多様な能力を掛け合わせることで価値創造すること)活動への投入と外国人を含む採用強化、社会保障環境の動向を踏まえた働き方改革の推進、業務のスリム化及び効率アップのためのBRP(業務改革)活動などに、積極的な投資を計画しているためである。ただ、同社は期初に保守的な予想を発表する傾向が強いことに留意が必要で、2024年9月期と同様に最終的には予想を上回る決算となる可能性が高いと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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