日経平均は大幅続伸、買い優勢で節目の4万円を回復
*16:18JST 日経平均は大幅続伸、買い優勢で節目の4万円を回復
前日26日の米国株式市場は上昇。トランプ大統領が次期連邦準備制度理事会(FRB)
議長を早期指名するとの報道を受け、利下げ期待が再燃。金利低下が支援し、終日買いが先行した。金利安に加え、半導体のエヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、ナスダックも続伸、相場を一段と押し上げ、終盤にかけて上げ幅を拡大した。
米株市場を横目に、本日の日経平均は4日続伸して取引を開始。その後も買い優勢の展開が続いて、1月27日以来5カ月ぶりに4万円台を回復。後場からは上値の重い展開となったものの、上げ幅を縮小する動きは限定的で高値圏で横ばい推移となった。
中東情勢や米関税政策を巡る懸念の後退が国内の投資家心理にポジティブに働く中、米主要株価指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなったほか、米長期金利が低下したことも安心感となった。ただ、週末要因に加えて、今晩には米国で5月の米個人消費支出(PCE)物価指数が発表されることを受けて、やや上値の重い展開となった可能性がある。
大引けの日経平均は前日比566.21円高の40150.79円となった。東証プライム市場の売買高は22億84万株、売買代金は5兆9221億円だった。業種別では、非鉄金属、輸送用機器、証券・商品先物取引業などが値上がり率上位、鉱業、食料品、倉庫・運輸関連業などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライム市場の値上がり銘柄は72.7%、対して値下がり銘柄は24.0%となっている。
個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、ディスコ<6146>などの一部の半導体関連株、川崎重工業<7012>やIHI<7013>など一部の防衛関連が堅調に推移。
また、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>、フジクラ<5803>、任天堂<7974>、サンリオ<8136>、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>などが上昇した。ほか、アドバンスクリエイト<8798>、シンフォニアテクノロジー<6507>、日本板硝子<5202>などが値上がり率上位となった。
一方、みずほFG<8411>、JT<2914>、ソシオネクスト<6526>、アドバンテスト<6857>などが下落した。また、有価証券報告書の提出期限延長を申請したニデック<6594>
が軟調推移。ほか、いちごグリーンインフラ<9282>、北里コーポレーション<368A>、マーケットエンタープライズ<3135>などが値下がり率上位となった。
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