米国株見通し:弱含みか、ISM改善でも不安定な政策運営を嫌気
2025年06月02日 11:46
市況・概要
*11:46JST 米国株見通し:弱含みか、ISM改善でも不安定な政策運営を嫌気
(11時30分現在)
S&P500先物 5,894.75(-21.25)
ナスダック100先物 21,267.75(-109.00)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は135ドル安。米長期金利は小高く推移し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
5月30日の主要3指数はまちまち。ナスダックとS&Pは下げ幅縮小も小反落、小幅続伸のダウは54ドル高の42270ドルで取引を終えた。トランプ大統領は中国が関税措置で合意を破ったと指摘し、米中貿易摩擦への警戒が再燃。高関税政策の差し止め判決に関する不透明感も広がり、幅広い売りが相場を圧迫した。一方、この日発表されたコアPCE価格指数は伸びが市場予想を下回り、インフレ懸念の後退により消費関連が相場を支えた。
本日は弱含みか。インフレに対する不安が和らぐなか、今晩発表のISM製造業が想定通り前回から改善すれば製造業を中心に物色されやすい。ただ、景気の好不況の節目50を下回れば、買いは限定的だろう。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は利下げに慎重な姿勢を維持するとみられ、買いを抑える要因に。一方、トランプ政権の高関税政策の司法判断や米中貿易摩擦、大型減税による財政悪化など主要政策に不透明感が深まり、全般的に買いづらい地合いが広がる。
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