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NY株式:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒(訂正)

2024年10月04日 07:02 市況・概要

*07:02JST NY株式:NYダウは184ドル安、雇用統計や中東情勢深刻化を警戒(訂正) 米国株式市場は反落。ダウ平均は184.93ドル安の42,011.59ドル、ナスダックは6.64ポイント安の17,918.48で取引を終了した。

中東情勢の深刻化懸念が重しとなり、寄り付き後、下落。ISM非製造業景況指数が予想以上に上昇したため景気見通し改善で一時プラス圏に回復した。しかし、バイデン大統領がイスラエルのイラン報復を巡り石油施設攻撃の可能性を示唆すると原油高や地政学的リスク上昇を警戒した売りが加速し、再び下落。ナスダックは半導体のエヌビディアの上昇が下支えとなったが終盤にかけても4日に雇用統計の発表を控えた警戒感に利益確定売りも強く、戻り鈍く終了。セクター別では、半導体・同製造装置、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

半導体のエヌビディア(NVDDA)はファン最高経営責任者(CEO)がTVインタビューで、生成AI(人工知能)向け次世代チップ「ブラックウェル」への需要が「狂気じみている」と、力強い需要動向を示唆したため大幅高。石油・天然ガス会社のダイヤモンドバック・エナジー(FANG)、エクソン・モービル(XOM)、APA(APA)などはバイデン大統領発言を受け原油先高観に上昇。公共直流(DC)急速充電ネットワークを所有・運営するEVGO (EVGO)は政府の融資を取り付け、上昇した。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はセダン「モデル3」の廉価モデルの注文受け付けを終了したことがウェブサイト上で明らかになり、下落。

飲料会社のコンステレーション(STZ)は四半期決算で国内需要が弱く、内容が予想に満たず、下落した。オンライン医療サービス会社、ヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルス(HIMS)は食品医薬品局(FDA)が製薬会社イーライ・リリー(LLY)の糖尿病治療薬を不足リストから除外したため、不足の恩恵で伸びていた模様品の売り上げ減が警戒され、下落。ジーンズなどを扱う衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は見通し引き下げが嫌気され続落した。

シカゴ連銀のグールズビー総裁はラジオインタビューで、港湾ストが2週間以上続けば供給網混乱がインフレ上振れ圧力をもたらす恐れがあると警告した。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>

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