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NY債券:米長期債相場は強含み、NY連銀総裁の発言で12月利下げ観測が再浮上

2025年11月22日 06:59 市況・概要

*06:59JST NY債券:米長期債相場は強含み、NY連銀総裁の発言で12月利下げ観測が再浮上 21日の米国長期債相場は強含み。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁はこの日、ウィリアムズ氏はチリ中央銀行主催のイベント向けの講演で「FRBの金融政策は緩やかに引き締め的だと考えている。このため、政策スタンスを中立の範囲に近づけ、FRBの2つの責務のバランスを維持するため、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを近い将来にさらに調整する余地があると考えている」と述べたことが意識されたようだ。ウィリアムズ総裁は連邦公開市場委員会(FOMC)で常に投票権を持っているため、 同総裁の発言を受け次回のFOMC会合で追加利下げが決定されるとの観測が広がった。12月の利下げ確率は上昇。イールドカーブはスティープニング気配で推移。

CMEのFedWatchツールによると、21日時点で12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が3.50-3.75%となる確率は72%程度。2026年1月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が3.50-3.75%以下となる確率は80%程度。10年債利回りは4.088%近辺で取引を開始し、米国市場の序盤にかけて4.034%近辺まで低下。後半にかけて4.085%近辺まで反発したが、取引終了時点にかけて4.063%近辺で推移。

イールドカーブは若干のスティープニング。2年-10年は55.80bp近辺、2-30年は120.80bp近辺で引けた。2年債利回りは3.51%(前日比:-4bp)、10年債利回りは4.06%(前日比-3bp)、30年債利回りは、4.72%(前日比:-1bp)で取引を終えた。

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