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イノベーション---1Qは2ケタ増収、ITソリューション事業が大幅増収に

2025年08月19日 15:55 銘柄/投資戦略

*15:55JST イノベーション---1Qは2ケタ増収、ITソリューション事業が大幅増収に イノベーション<3970>は12日、2026年3月期第1四半期(25年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比31.0%増の15.91億円、営業損失が1.86億円(前年同期は0.31億円の利益)、経常損失が2.45億円(同0.31億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.82億円(同0.12億円の損失)となった。

オンラインメディア事業の売上高は8.13億円(前年同期比6.6%減)、セグメント利益は2.22億円(前年同期比25.0%減)となった。主力である「ITトレンド」は、掲載製品数が3,500製品(前年同期比4.6%減)、当第1四半期連結累計期間の来訪者数(延べ人数)は4,126,277人(前年同期比27.6%減)となった。一方で、資料請求数は前年同期と同水準を維持しており、来訪者数の減少にもかかわらず、情報収集意欲の高いユーザーからのリード獲得は堅調に推移した。

ITソリューション事業の売上高は6.21億円(前年同期比527.2%増)、セグメント利益は0.12億円(前年同期比59.3%減)となった。主力製品である、「List Finder」は、当第1四半期連結会計期間末のアカウント数が365件(前年同期比14.1%減)となった。一方、2025年1月に完了した株式公開買付け(TOB)により、シャノンが連結子会社となり、同社が提供する「SHANON MARKETING PLATFORM」などが連結対象に加わったことにより、当該事業の売上規模は大幅に拡大した。なお、のれん償却等の影響によりセグメント利益は大幅に減少している。

金融プラットフォーム事業の売上高は1.56億円(前年同期比36.0%減)、セグメント損失は0.45億円(前年同期は0.83億円の損失)となった。「IFA」は、営業体制のみならず管理部門も含めた組織体制の強化に加え、見込み顧客との接点拡大を目的としたデジタルマーケティングへの投資も引き続き実施した。今後は、収益性を重視した運営を徹底し、持続的な利益体質への転換を図る。

VCファンド事業は、INNOVATION HAYATE V Capital投資事業有限責任組合に関わるもので、当第1四半期においては株式の売却は行っていないため、セグメント損失は0.15億円(同0.15億円の損失)となった。

2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比55.3%増の83.00億円、営業利益が同10.8%増の3.90億円、経常利益が同0.1%減の3.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同196.4%増の2.00億円とする期初計画を据え置いている。


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