東証グロ-ス指数は5日続伸、東証プライムに資金向かい上値の重い展開
*16:56JST 東証グロ-ス指数は5日続伸、東証プライムに資金向かい上値の重い展開
東証グロース市場指数 983.81 +6.40/出来高 3億4007万株/売買代金 2111億円東証グロース市場250指数 759.24 +5.66/出来高 2億7426万株/売買代金 1830億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって5日続伸。値上がり銘柄数は255、値下がり銘柄数は313、変わらずは31。
前日8日の米株式市場でダウ平均は小幅に3日続落。政府機関閉鎖の継続による不透明感が株価の重しとなった。一方、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で参加者が年内の追加利下げを予想していることが明かになったことなどが株価の支えとなった。半導体セクターがけん引し、ナスダックは過去最高値を更新した。
今日のグロ-ス市場は買い優勢だが上値の重い展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は1.33%高となった。昨日の米株式市場でダウ平均は小幅に下落したが、ダウ平均以外の主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、高市自民党総裁の誕生で日銀が10月の会合で利上げを見送るとの思惑が継続しており、新興市場の株価支援要因となった。一方、今日も物色の矛先は東証プライムに向い、新興市場には次第に投資資金が向かいにくくなり、日経平均が午後に上げ幅を拡大する一方で東証グロース市場指数は午前の時間帯に高値をつけた後は上値の重い展開となった。
個別では、SBI証券・SBI新生企業投資と業務提携し投資事業へ参入すると発表したナノMRNA<4571>、25年8月期業績見込みを上方修正したサイエンスアーツ<4412>、腫瘍溶解ウイルスOBP-301のGMP製剤製造を開始したと発表したオンコリス<4588>、前日大幅安で押し目買いを誘ったオプロ<228A>が上げた。時価総額上位銘柄では、トライアル<141A>やサンバイオ<4592>が上昇。値上がり率上位には、GreenB<3913>、デジタルグリッド<350A>などが顔を出した。
一方、25年11月期業績予想を上方修正し前日ストップ高で本日は反動安となったnote<5243>、前日大幅高の反動安となったデータHR<3628>、200日線を割り込み見切り売りも出たデータセク<3905>、25日線が上値を抑える形となったアクセルスペース<402A>が下げた。時価総額上位銘柄では、MTG<7806>やGENDA<9166>が下落。値下がり率上位には、デリバリコンサル<9240>、アイデミー<5577>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4571|NANO MRNA | 181| 50| 38.17|
2| 4588|オンコリス | 859| 137| 18.98|
3| 4412|サイエンスアーツ | 1609| 241| 17.62|
4| 3913|GreenBee | 1198| 160| 15.41|
5| 350A|デジタルグリッド | 5550| 635| 12.92|
6| 3692|FFRI | 10590| 1030| 10.77|
7| 186A|アストロスケール | 911| 86| 10.42|
8| 3907|シリコンスタ | 1100| 102| 10.22|
9| 6085|アキテクツSJ | 268| 24| 9.84|
10| 228A|オプロ | 2189| 184| 9.18|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 9240|デリバリコンサル | 790| -292| -26.99|
2| 5577|アイデミー | 1484| -216| -12.71|
3| 218A|リベラウェア | 1899| -251| -11.67|
4| 3664|モブキャスト | 53| -5| -8.62|
5| 5243|note | 1513| -131| -7.97|
6| 3628|データHR | 590| -51| -7.96|
7| 5597|ブルーイノベ | 2066| -174| -7.77|
8| 3905|データセク | 1517| -123| -7.50|
9| 219A|ハートシード | 1725| -136| -7.31|
10| 5131|リンカーズ | 218| -16| -6.84|
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