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三栄コーポレーション---2Qは減収なるも注力中の環境関連商材が伸長

2025年11月04日 12:21 銘柄/投資戦略

*12:21JST 三栄コーポレーション---2Qは減収なるも注力中の環境関連商材が伸長 三栄コーポレーション<8119>は31日、2026年3月期第2四半期(25年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.5%減の176.55億円、営業利益が同42.4%減の7.65億円、経常利益が同33.6%減の8.08億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同55.2%減の4.56億円となった。

家具家庭用品事業の売上高は前年同期比5.0%減の89.68億円、セグメント利益は同1.34億円減の5.32億円となった。OEM事業では、営業活動強化により欧州ブランド向けキッチンツールの受注状況が改善しているものの、セグメント全体としては昨年度末から受注状況が一服しており、前年同期比減少となった。ブランド事業においては、「MINT(ミント)」などの家具・インテリアのネットショップの売り上げが、新生活需要から堅調に推移したものの、マーケット全体の落ち込みもあり前年同期比で微減となった。

服飾雑貨事業の売上高は前年同期比28.0%減の64.10億円、セグメント利益は同3.36億円減の7.25億円となった。旺盛な旅行・外出需要を背景に好調だった前年の需要増からの反動が大きく、セグメント全体で売り上げが大きく減少した。一方、成長分野として注力している環境関連商材を取り扱う「OUR EARTH PROJECT」などのサステナブルビジネスにおいては、オリジナルブランド「uF」ではブランド認知の広がりやEC強化により着実に売り上げを積み上げており、無水染色技術「e.dye」を含めた生地ビジネスでも販売先が拡大しつつある。ブランド販売子会社では、予定していた事業再編の加速や直営店舗削減の影響もあり前年同期比で減少となったが、「Cath Kidston」ブランドのサブライセンス契約を締結するなど、新たな海外ブランドの発掘・展開を進めた。

家電事業の売上高は前年同期比17.6%減の13.57億円、セグメント利益は同0.18億円減の1.57億円の損失と
なった。国内家電市場が縮小傾向にある中、OEM事業では、出荷の後ろ倒しもあり、前年同期比減少となった。ブランド事業では、「mod's hair」のドライヤーなどの理美容家電および「Vitantonio」の調理家電において、ECチャネルで伸びを見せ始めているものの、市場の競合激化の影響もあり国内外で伸び悩んだ結果、前年同期比減少となった。なお、当社連結子会社である三發電器製品(東莞)有限公司は、本年9月に適時開示したとおり、解散及び清算することを決議し、スケジュールに沿って手続を進めている。

2026年3月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比7.2%減(前回予想比7.5%減)の370.00億円、営業利益が同38.0%減(前回予想と変わらず)の13.00億円、経常利益が同39.5%減(前回予想と変わらず)の13.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同38.4%減(前回予想と変わらず)の6.00億円とし、配当に関しては中間期も期末も当初予想を変えることなく、年間配当金31円(昨年比同額)としている。

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